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HPがAC100V電源でも使えるSMB向けブレードエンクロージャを発表

2007年09月13日 18時15分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本ヒューレット・パッカード株式会社は13日、都内で記者会見を開き、中堅・中小企業向けのエンクロージャ「HP BladeSystem c3000エンクロージャ」を発表した。同製品は、ブレードの搭載数を8台に抑え、小型化したもの。価格は50万4000円で、出荷開始は9月下旬を予定している。


SMBに最適なコンパクトなブレードシステム


「昨年、BladeSystem c-Classを発表したが、そのときに比べブレードの出荷台数は、約2.2倍の伸びを見せている。HPのサーバ総出荷台数に占めるブレードの割合も13.7%と非常に好調に伸びている」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 本部長の上原 宏氏は、同社のブレードビジネスの状況をこのように語った。しかしながら、中堅・中小企業には、「興味は持たれても、採用に至らない」ケースもあったという。その理由として挙げらたのは、「エンクロージャが大きく価格が高い」「特殊な電源やソフトウェアが必要」「構成が複雑・難解そう」などだったという。

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 本部長 上原 宏氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 本部長 上原 宏氏

 今回発表された「HP BladeSystem c3000エンクロージャ」(以下、c3000)は“コンパクト第3世代ブレード”と呼ばれる製品。サーバ台数の少ない中堅中小企業向けに、搭載ブレードを8台に抑え、高さ265×幅446×奥行き780mmとコンパクトな筐体を実現した。

HP BladeSystem c3000エンクロージャ

HP BladeSystem c3000エンクロージャ

 また、同社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャの山中伸吾氏によれば、「中小規模システムの際に、ブレードサーバ導入にもっとも大きな障壁となっていたのは、AC200Vなどの特殊な電源を必要としていたこと」と話す。c3000では、小型高効率のパワーサプライを採用し、日本では一般的なAC100Vでの利用を可能にしたという。

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏

 さらに、ブレードシステムのメリットとして「タワー型サーバを8台利用するのに比べれば、c3000ならば約63%の省スペース化が可能。また、ウェブベースによるリモート操作に対応しているため、ラックマウントでのサーバ運用時に必要なサーバ用のモニタやKVMスイッチなども不要になる」と運用面での優位性を強調する。

 販売に関しては、購入後すぐに利用できる基本コンポーネントを揃えたセットを、最大53%引きで販売する「ブレードをはじめよう<BLADE 3.0 compact>キャンペーン」を実施するなど、積極的な施策を行なっていくことを明らかにした。

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