2006年11月23日更新
大学生でありながら携帯電話アプリケーション開発会社の契約社員となった新井さんは、自宅の一角を同社の分室にして、数人の友だちと仕事を開始。主にiモード用のWebアプリケーションを開発することになった。ここで新井さんはエンジニア担当となり、用件定義から開発・運用までに携わることに。iモード利用促進キャンペーンのコンテンツを依頼されたときは、思わぬ大ヒットとなるミニゲームも生み出した。またその一方で、大学卒業後に大学院へ進学し、人工知能に関する勉強をしたという。
「当時はまだまだ経営者になるための経験を積むといっても、何の経験を積んだらいいのか分かりませんでした。だから大学院進学など、自分のできることは何でもやることにしました。ひたすら経験を積むことで、いつか将来への道も確かなものになってくると考えたのです。また、携帯電話アプリケーション開発会社の仕事においても営業やプレゼンテーションなどの場へも積極的に出かけ、エンジニアとしての経験にこだわらず、いろいろな現場を体験するように努めました」
新井さんらが切り盛りする分室は順調に成長し、3年で20~30人の社員を抱える規模になった。こうした成果を挙げたものの、新井さんは現状に物足りなさを感じはじめていた。その理由は、第1に人員が増えたことで仕事が分業化し、プログラムにしか携われなくなってしまったこと。第2にどんなに成果を挙げようとも、学生の契約社員であることを理由にポジションが上がらなかったこと。新井さんは「この仕事を続けるのは、そろそろ潮時かな」と、転職先を探し始めた。そしてこの時、若い人が経営する会社であれば自分も経営陣に食い込むチャンスがあるのではとベンチャー企業を会社を探しのポイントに据えたという。そんな折、アルバイト時代の友人から1本の連絡を受ける。この友人が在籍するドリコムで働かないか、という誘いだった。
「友人からの連絡後にドリコムの内藤裕紀社長のブログを読むと、ブログソリューションについては将来性を感じましたし、おもしろい仕事ではないかと思えました。また経営陣が若い人ばかりなので、この会社なら僕も経営に携われるチャンスがあるかもしれないと思いました。そこで友人に連絡すると、内藤社長との酒席を設けてくれました。その場で内藤社長は、ほとんど一方的にブログについて熱く語っていましたね。このあまりの情熱から察するに『この人は仕事を楽しんでいる人だな』と、ますます仕事に興味を覚えました。そしてこの社長のアイデアにそれまでのプログラマとしてのスキルを踏まえたうえでの受け答えに努めました。そして結局この酒席が面接となったのです(笑)」