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将来独立したい人必読! なかなか聞けない起業のホント 第7回

第7回 “競争”だけではNG。プロマネの独立に必要な「同業者同士の連携」の発想とは

2007年09月13日 11時15分更新

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“実績も名前もない”ところからの営業方法とは

 村松さんは2000年8月にマイクロソフトを退職し、10月にはピアーズを稼動させる。村松さんにプロジェクトマネージャーとして独立するのに、実際にどのようなノウハウがあったのかを聞いた。

「できることは限られますが、在職中にどれだけ準備ができるかも大切だと思います。私が力を入れたのは、同じ業界で仕事をしてきた知人に会うことです。まず、私がこれまでやってきた仕事を理解していて、なおかつ口の堅い信頼できる知人に起業の話をしました。プロジェクトマネジメントの会社は世の中にニーズがあるのかから始まり、私がその会社を興したら発注してみたいと思うかなどを聞きました。そこで、私の自信だけでなく、客観的に起業の可能性を確認しておきたかったんです。ほとんどの人が前向きな答えをくれました」

 起業したときの一番の悩みは、実績も名前もない会社に付いてくれるお客がいるかどうかだ。多くの会社はとにかく歩き回って飛び込み営業をしたり、ダイレクトメールを送ったりという活動を行なう。ただ、内実の分からない会社を使ってくれる可能性はとても低い。

「結局在職中に声をかけておいた半数以上の人から発注してもらいました。起業の相談をしたことがそのまま営業にもなっていたのです。そして、義理やご祝儀ではなく、私のプロジェクトマネージャーとしての経験を必要として、声をかけてくれたようです。プロジェクトマネージャーの人材はまだまだ少なかったので、仕事は徐々に増えていきました」

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