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林信行のマイクロトレンド第12回

SNSに変革をもたらす“ソーシャルグラフ”

2007年09月06日 23時00分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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SNSを襲う変化の波


 ソーシャルグラフが応用できるのは、SNSだけではない。もしかしたら検索エンジンにも影響を及ぼすかもしれない。

 米国を代表するカリスマブロガーの1人、ロバート・スコーブル(Robert Scoble)氏は自身のブログでソーシャルグラフを歓迎する“Why Mahalo, TechMeme, and Facebook are going to kick Google's butt in four years”(Mahalo、TechMemeそしてFaceBookが4年以内にGoogleの尻を叩く理由)という記事、というよりは動画を投稿した。スコーブル氏は、記事の内容をテキストではなく動画にした理由について、ビデオの中でこう説明している。


 今、検索の世界に革命が起きようとしている。ソーシャルグラフを基盤にした検索による革命だ。これは4年以内にGoolgeや(マイクロソフトの)Live.comを凌駕することだろう。


 説明しよう。あなたをこのページにたどり着かせたのは、おそらく検索ではないはず。というのも検索は動画の索引化をしてくれないからだ。私はこの記事をわざとSEO(検索エンジンへの最適化)が効かないように(動画で投稿)しているのだ。


 スコーブル氏は実例として、“HDTV”(ハイビジョンTV)について検索した場合を挙げている。今日の検索エンジンを利用した場合、検索結果の上位に表示されるのは恐らくHDTVの技術情報や説明などであろう。

 だが、一般の人が求めているのは、どんな会社からどんなHDTV製品が発売されているかだ。

 SNS的なコミュニティーで、人々がどんなことをどんな風に話題にしているかを取りこめるソーシャルグラフ型の検索では、こうした人々が何を話題にしているかを基盤にした検索がやりやすい。実際に“Human-powered Search”(人力検索)をうたう検索エンジン“Mahalo”は、それを目指しているという。

Maharo “Maharo”は今年6月に発表された検索エンジン。検索結果を人力で編集しているのが特徴になる

【解説】ロバート・スコーブル氏

スコーブル氏は、マイクロソフト社員と開発者をつなぐ“チャンネル9”というブログを立ち上げて、ソフトウェア開発者の世界におけるマイクロソフトのイメージを一変させた人物として有名。現在はマイクロソフトを離れている。

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