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人事担当者が明かす 知られざる書類審査・面接突破の秘訣! 第3回

単なるコミュニケーション能力では不足!? ネットイヤーグループ株式会社の採用ポイントは何か

2006年12月07日 00時00分更新

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面接での自己アピールは、作品や企画提出が有効

 昨年40人以上の中途採用を実施したネットイヤーグループは、会社を成長させるカギはスキルや業務経験に加えて戦略的な思考ができる人材にあると捉え、今後も積極的に中途採用を続けるという。転職志望者がひしめく現在、どのように自己アピールすることが採用につながるのか。

「中途採用は、履歴書や職務経歴書に加えて自分をアピールする作品や企画も提出すると好印象ですね。その後の1次面接では、現場の担当者が応募者のスキルをチェックします。このときに履歴書に書いてあるスキル、ネットイヤーグループで何をしたいのか、どんなことができるかなどを、かなり突っ込んで聞きます。ですから、書類には実際にできるスキルだけを書いてください。また、既存のチーム員とのマッチングも重要視しています。いくらスキルが優れていても、チームで仕事のできない人は採用できません。2次面接では主に応募者の職業観や弊社の仕事の進め方にフィットする人であるかなどを見ます。採用に際しては、単にIT資格を取得していることが有利になることはありません。企業が見たいのは『資格を仕事でどのように活用しようと考えているのか』です。そのため、2次面接では自分をアピールする作品や企画を提出していただけるとベストです。提出物は勝手な提案でも何でも可。自分をアピールするものであればウェルカムです。持参した企画のプレゼンテーションを面接会場で行なう人もいますよ」

ゼロからの発想! 「ハッピー・サプライズ」の提案!

 景気が回復・上昇する現在、IT関連の市場は拡大を続け、新たな企業も次々と誕生・成長するだろう。概してIT関連企業は設立から日が浅く、拡大することを半ば宿命づけられている。ネットイヤーグループもまた、激化する生存競争を生き抜くためにSIPS事業を核にしながら周辺ビジネスを次々と展開していきたいと考えている。そうした業界や企業で働くには、「ある姿勢」が重要になるという。

「新たなビジネスを展開するには、物事をゼロから考えていかなくてはなりません。クライアントの期待に応えながら、ときには厳しい交渉やクライアントに合わせたコミュニケーションを強いられることもあるでしょう。そんなとき、既成概念や成功体験にとらわれず新たなアプローチを試みることが、チャレンジといえるのではないでしょうか。またさらには、与えられた仕事だけをこなすのではなく、周囲の期待以上の創造性を含んだハッピー・サプライズを提案できる人が歓迎されます。ネットイヤーグループでは、入社後も現状維持ではなく専門分野を超えていろいろと吸収する積極的な人材を求めています。そうした人こそ成長できる人材だからです。IT業界で働くには、常に新しいビジネスの可能性を探り、新たなアプローチを考えるという『チャレンジする姿勢』が重要。そして、いつでも新たなチャレンジができる人が、IT業界で大きく成長することでしょう」

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