ネットイヤーグループで働くことは、すなわち専門分野や能力が個性的な人たちで構成されたチームで仕事をするということになる。そのため、自分がネットイヤーグループで何をしたいのか、どういう人材になりたいのかをしっかり持っていないと、仕事を続けるのは難しいという。それでは、同社のようにチームで働くことが前提になる企業では、どのような人材が求められるのか
「多くの企業がコミュニケーション能力のある人材を求めているでしょうし、それは弊社も同じです。ネットイヤーグループではコミュニケーション能力を、自分の意向や情報を他人にしっかり論理的に説明できる能力としています。どんなことでもイメージで伝えたのでは認識が曖昧になり、あとで業務に支障をきたすこともあります。ですから『このテクノロジーを使うのはこういう理由があるからだ』と相手が納得できるように伝えることが必要になります」
チームで仕事に取り組む企業では、個人の技術よりも他人としっかりした関係を築けるコミュニケーション能力を重視している。専門分野を超えて仕事をすることは、1人1人が業務上職種を越えて横断的に相互理解しなければならないからだ。つまり転職において審査されるコミュニケーション能力とは、ネットイヤーグループの評価ポイントにあるようにパーソナリティ的コミュニケーション能力だけでなく、論理的思考や説明能力も含まれることが多い。
もちろん、転職となるとコミュニケーション能力以外に一定の知識やスキルは必要だが、格段に優れた技術を駆使するスペシャリストを求める企業は意外と少ない。先端テクノロジーや高度な部分はパートナー会社に依頼することができるからだ。またクライアントが多岐にわたる仕事では、求められる技術の幅が広く、一企業で各分野のスペシャリストを抱えるのは無理があるとも考えられる。ネットイヤーグループもそうした企業であり、求めているのはプロジェクトをマネージメントできる力の持ち主だという。
「特にエンジニアは、技術に特化しすぎている人だと採用しにくいですね。技術ありきでは仕事は成立しません。技術はクライアントの要求をしっかり理解した上で、ソリューションを提供するためにあるのです。特にネットビジネスはユーザビリティが大切なので、インターフェイスをどう工夫するかなどクリエイティブな素養がエンジニアにも求められます。常にユーザーの視点から課題を考えられる人が望ましいですね。技術に加えてクリエイティブなことにも理解を示し、その上にビジネスという観点を持っている人材は大歓迎されますよ」
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