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フルオート機能を強化したコンパクトスナップ機

【レビュー】オプティオ M40

2007年09月04日 18時00分更新

文● 行正和義

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ペンタックス(株)のコンパクトラインナップの中では、最も薄型のボディーを採用する“オプティオ(Optio) M”シリーズの最新モデルが『オプティオ M40』だ。従来機『オプティオ M30』(有効710万画素)から有効800万画素へと撮像素子が高画素化されているほか、細かな機能強化が図られている。

オプティオ M40

ペンタックスの『オプティオ M40』

デザインはほとんどM30と変わりなく、沈胴式レンズを採用するモデルとしてはかなり薄い18mmという厚みはそのままで、高さで5mm、重量が5g増加している程度だ。

顔認識、最高ISO 3200までの高感度撮影オートピクチャー(シーンプログラムの自動選択機能)など、基本機能は従来機をそのまま継承している。顔認識機能はさらに強化され、AF・AEに加えて肌をきれいに見せる“美肌モード”が加わり、認識した顔に合わせて人肌を奇麗に見せるような発色となる。

本体前面

レンズ周囲のリングがアクセントとなっている本体前面。表面はヘアライン処理されているほか、PENTAXのロゴ部分のギザギザな表現処理が指掛かりとなっている

本体背面

2.5インチ液晶パネルを用いていることもあって操作部が小さいという印象はない。右下のグリーンボタンは初心者モードのほか、露出補正やホワイトバランスなどの機能を割り付けることもできる

レンズは従来機の38~114mmから36~108mm(35mm換算)と、やや広角になっているものの、これは撮像素子が1/2.5インチから1/2.35インチへと若干大きくなったためで、レンズ自体の焦点距離は同一だ。

本体上部

電源ボタンとシャッターのみの本体上面。本体前面がグリップに向かって微妙に曲線となっていてホールド性を意識したデザインとなっている

本体両側面

本体左側面下部にはラバーの蓋があり、DC入力端子となっている。AV出力はUSBと兼用で本体下面の端子を用いる

撮影モード画面

撮影モードは画面上にいっぱいに表示されるアイコンで選択でき、オートピクチャーにすれば自動的に各種モードとなる(左上)。モードを“ペット”にすればシャッターを半押しにした被写体をAF枠が自動追尾するが(右上)、犬や猫の色まで指定できる(左下)。再生した画像も同様のアイコンパレットで各種編集操作、プロテクト、回転、DPOFの印刷指定などが行える(右下)

基本撮影機能はオート(プログラムオート+シーンプログラム)中心で、モードボタン(カーソルの下方向)を押せば画面いっぱいに表示される“モードパレット”から各種モードを選択する。“オートピクチャー”にしておけば、シーンの明るさ分布や被写体との距離などから撮影シーンをカメラが撮影シーンを自動判別する。手ぶれを抑えるための“DigitalSRモード”にすればISO感度は最高の3200まで上がるなど、初心者でも手ぶれなどの失敗を防ぐための細かな工夫がなされている点も従来どおりだ。ポートレートや美肌モード、もしくはオートピクチャーでポートレートと認識した場合には“顔認識”が動作する。また、“ペット”“キッズ”モードは顔認識を行なうわけでないがコンティニュアスAFが機能するため、中央にあるAF枠に被写体を入れてシャッターボタンを一度半押しにすれば、その被写体が画面内を動いてもAF枠が追従する。特に面白いのはペットモードで、犬と猫それぞれに白/黒/グレーの3色、計6パターンが用意されている。

本体と付属品のセット

本体下部からバッテリーとSDカードを装着する。充電器はACコードを用いるタイプ。このほかUSB、AVケーブルが付属する

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