(株)IMJモバイルは27日、Flashを利用したケータイ向けウェブサイトについて調査した結果を発表した。Flashサイトには、「見やすい」や「好感が持てる」という答えが多い一方で、“パケット代が不安”“サイトが重くなることが不満”などの声もあった。
この調査は、同じコンセプトのケータイサイトをHTMLのみとFlashの両方で作成し、それぞれにアクセスして抱いた印象などをアンケート調査したもの。ウェブサイトは仮想の商品のブランドサイトとなっており、Flash版はインターフェースなどにFlashを用いたという。調査は8月15日から17日まで実施され、15歳から59歳までの全国の男女824件から有効回答を得た。なお調査の対象者はFlash再生に対応した第3世代携帯電話機を使い、週1回以上携帯電話向けサイトを閲覧しているユーザーのみとなっている。
回答者がFlashのケータイサイトに抱いた印象としては“見やすい”(74%)、“好感が持てる”(72%)、“サイトの内容がわかりやすい”(57%)などが挙がった。ただし、HTMLのみのケータイサイトについても62%が“見やすい”、61%が“サイトの内容がわかりやすい”、57%が“操作しやすい”と回答しており、FlashとHTMLの差はそれほど大きくない。
FlashとHTMLのどちらが好みかを質問すると、“Flashが好き”が32%、“どちらかと言えばFlashが好き”が35%と、合計67%がFlashを支持する結果となった。“HTMLが好き”との回答は10%となった。
また、Flashサイトのようなケータイサイトのコンテンツのリッチ化については“よい傾向だと思う”が34%、“まあよい傾向だと思う”が35%と全体の7割が支持。“歓迎しない”は14%にとどまったという。
Flashについて期待する点としては、“デザイン”“新鮮さ”“ユーザビリティ”が挙げられた。一方、不満な点としては、“パケット代”“サイトが重くなること”など挙げられている。