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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第17回

真夏の夜は猫の天国

2007年08月28日 10時06分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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目を凝らし、”やつ”を見つけるのだ


夜の猫と出会えるかどうかは、まあ、偶然だが、真夏の夜はけっこう出歩いてるので、注意して歩いていれば意外に見つかるものだ。

ネコジャラシにたわむれる猫

運良く、ネコジャラシに手を出した瞬間をゲット。親猫は遠くから心配そうに見ておりました(2002年8月撮影 キヤノン『IXY DIGITAL 200a』)

これも、暑い夜、寝苦しいので近所を散歩してたら偶然発見した子猫。人間を警戒して親猫はさっさと引っ込んでしまったが、子猫の方は“エノコログサ”(いわゆるネコジャラシ)の誘惑に耐えきれず、つい遊んでしまうのであった。警戒心より本能が勝った瞬間である。



感度高め、カメラ固定が“夜猫”撮影のポイント


“夜猫”撮影が難しいのは、暗いからに尽きる。暗いとピントが合いづらいし、ブレる。フラッシュを焚かない場合はとにかく感度を高めにセットし、カメラを固定すること。駐車場の写真は門の一部にカメラを乗せてぶれないように撮った。カメラを地面でも石の上でもいいから置いて固定すること。三脚なんてなくてもなんとでもなります。

望遠にするとまずブレるので、できるだけ広角側で近付いて。マイナスの補正をしてわざと暗めに撮るのもぶれを防ぐにはいい。暗い方が夜っぽくなるしね。

暗いアパートの入口で

暗いアパートの入口で。暗いときは暗く撮っちゃうというのも手(2002年8月撮影 カシオ『QV-R4』)

フラッシュを焚くときは、ちょっと視線がずれてるときがいい。正面からだと思い切り目が光っちゃうから。猫にとってもそれはまぶしかろう。

深夜のフラッシュは思ったほど遠くまで届かない。下手をすると真っ暗な中に目だけが光ってる写真になっちゃう。

でも、感度と手ぶれにさえ気をつければ、夜の猫もそれなりに撮れるものだ。最新モデルは高感度時の画質もよくなってるので、フラッシュを使わなくてもけっこう撮れたりする。夜のお散歩にもデジカメを忘れずに。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は9月4日掲載予定

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