日本エム・イー・ティー(株)は27日、(株)タイムドメインの“タイムドメイン理論”を採用するアンプ内蔵スピーカー『Jupity(ジュピティ)301』を9月末に発売すると発表した。価格は7万1400円。
タイムドメイン理論は、タイムドメインの代表取締役社長の由井啓之(よしい ひろゆき)氏が提唱する音響理論。一般的なスピーカーユニットが、高域、中域、低域の各周波数成分別の再現性を重視するのに対し、タイムドメイン理論では、スピーカーユニットの振動や共振を独自の設計で限りなく抑え、音の発生から消滅までといった、音の波形そのものの再現性を重視する。
タイムドメイン社によれば、一般的なスピーカーユニットと比較して、長時間のリスニングでも疲れにくい、リスニングポイントの変更による音の響きの変化が少ない、などの特徴があるという。
Jupity301は、日本エム・イー・ティーが2005年12月に発表した『Marty(マーティー)101』の上位モデル。本体ボディーのデザインを再設計して高さを約10cm伸張させたほか、ボディーの素材を従来のABS樹脂から、アルミニウム合金に変更したことで吸振や吸音の効果を高め、タイムドメイン理論による音の再現性をより向上させたとしている。定格出力は3.5W×2から5.0W×2に強化されている。
ドライバーユニットは直径5cmのフルレンジタイプのものを搭載する(無指向性)。インピーダンスは6KΩ以上。入力端子として3.5mm径ステレオミニジャックを備える。アンプ部は右スピーカーに内蔵。電源は付属のACアダプターを利用する。サイズは左右共に幅85×奥行き105×高さ400mm。重量は左スピーカーが2.15Kgで、右スピーカーが2.2Kg。