Windows Vistaで『Internet Explorer 7』を実行する場合は、セキュリティーを強化した“保護モード”が利用できる。たとえ管理者アカウントでログオンしていても、Internet Explorer 7は操作権限を大幅に制限した状態で動作するため、悪意のある攻撃があっても被害を抑えられるのだ。
この機能はWindows Vistaの全エディション(Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate)でお使いいただけます。
Windows Vistaは、アクセス権限を制限してセキュリティーを強化する“ユーザーアカウント制御”(UAC)機能を搭載している。Internet Explorer 7の保護モードはこの機能に連動して、Internet Explorer 7経由で動作するプラグラムなどによる重要なレジストリキー(HKEY_LOCAL_MACHINEなど)への書き込みなどを禁止する。安全にウェブブラウジングを楽しみたいなら、有効にしておくといいだろう。ただしその際は、UACも有効にする必要がある。
ただしこの機能は、権限が制限されているため、ブラウザー以外のプログラムが正常に動作しないことがあるので注意が必要だ。例えば、Internet Explorer 7でPDF文書を印刷しようとすると、ライセンス認証エラーが発生する。アドビ システムズ(株)のウェブサイトには、“この問題を解消するには、保護モードを無効にする”ようにと記載されている。
また、保護モードでは通常時とは異なるIMEの辞書を利用するため、IME 2007にユーザーが登録した単語が、Internet Explorer 7上では変換できないというトラブルも起きている。こちらは、ウェブサイトを“信頼済みサイト”に登録すれば解決できるが、怪しいサイトの場合は避けた方がよいだろう。
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