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USB接続のガイガーカウンターキットで遊ぶ

ひゃくまんえ~ん“放射線”ハンタ~! 漏らしてる子はいねぇがぁ~?

2007年08月30日 20時34分更新

文● 藤山哲人

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 扇風機クッションクリスマスツリーなど、今や“ネタの宝庫”と化しているパソコン向けUSBアクセサリー。そんなUSBアクセサリー業界を震撼させた(?) 驚きの新製品が今年になって発売されたのをご存知だろうか。

 その名も『USBガイガーカウンタ』だ。

 何と放射線を計測して、そのログをパソコンで記録できるという代物になる。今回は特別企画と題して、このUSBガイガーカウンターの魅力をたっぷりと紹介していこう。テストを担当するのは、確かな技術とマニアな視線が人気の“裏アキバ”番長、藤山哲人氏だ!

USBガイガーカウンター(完成品)
ストロベリー・リナックスの『USBガイガーカウンタ』(完成品)。USB給電で動作する。さらに、パソコンでログまで取れるスグレモノだ!

ある意味、電波系を超越!


 世の中いろんな人がいるモンだ。死者の霊を呼び出して会話できちゃうイタコさん。神様の声を聞けちゃう神官。まぁ最も身近なのが、インターネットでよく見かける電波が聞こえちゃう人たちかもしれない。

 かくゆう筆者も、エロいフィギュア記事を書いているときは、フィギュアの女の子たちや、天のエロ神様からのお言葉が聞こえる電波系である。世の中、(普通は)目には見ず、耳には聞こえない、光や電波を操る人たちが大勢いるってことで……。

 しかし、そんな電波系な人々も受信しづらい帯域がある。電波は電磁波の一種、電界と磁場が生み出す空間を伝わる波である。FMラジオのチューニング周波数を限りなく高くすると、やがては光も受信できる! そう、光もまた電磁波の一種で、目で見ることができる電磁波なのだ。

 さらに周波数を上げると、再び目に見えない紫外線となり、レントゲンでおなじみのX線やγ線、中性子線といった放射線になる。しかし、さすがに電波系の皆さんも、放射線までは受信できないようだ。なにしろそのほとんどが、体を突き抜けてしまうのだから受け止めようもないのである!



見えない“放射線”を受信してみる


 人間の体、いや場合によっちゃぁ、金属板まで通り抜けてしまう放射線を受信できる機械がある。映画やニュース映像でおなじみの『ガイガーカウンター』(放射線測定器)だ。

 人によっては、外付けDVDドライブ程度の装置をショルダーにかけ、棒らしきもので探査すると、「ピッ!……ピッ!ピ!ピピピピ!ピーーーッ!」と音とメータで知らせてくれるアレを思い浮かべるかもしれない。

 でも技術の進化でえらく小型化が進み、今じゃ3.5インチ内蔵HDDぐらいの大きさになっているのだ! しかもメーター式じゃなくて、デジタル表示! 価格はハイエンド/パワーユーザー向けの数十万円のものから、5万円程度の初心者向け(どういう人が初心者か謎だが……)モデルまである。

注意するのは部品の極性とハンダでの温めすぎぐらい
ある程度ハンダ付けが終わったキットの基板。写真は説明書より引用。この上に液晶パネルを乗っける

 そんなガイガーカウンター市場なのだが、驚くことに電子工作キットまであった! しかも2万300円とお手軽価格! それが、ストロベリー・リナックスの『USBガイガーカウンターキット』だ。「ワケあって(!?) 大至急で放射線を測定したい!」という読者には、2万2800円の完成品もある。

 冒頭の完成品を見るとビビってしまうかも知れないが、難易度は高くない。電子工作キットで言えば、お風呂ブザー並みの簡単さだ。ほとんどPICマイコン(IC型のマイコン)で制御しているので、回路も単純で、部品数も少ない。基板もパーツ番号や差し込む向き、極性が印刷されていて、説明書も詳しいため、ハンダ付けの経験があればまず失敗はないだろう。

 工作で一番注意したいのは、放射線を検出するGM管(ガイガーミュラー管)。キットの価格の半分以上は、このGM管の値段と思っていいほど高価な部品になる。灰色のセンサー面は1cm程度の窓(雲母窓)になっており、計測対象にぶつけてしまうと割れる可能性がある。また、熱にも弱く、半田で温め過ぎると壊れてしまうので、設置や取り扱いには気をつかうこと。

大きさはCPU用電源回りのでっかいコンデンサ程度。これがGM管放射線を検出するGM管。手前部分の放射線を管内に取り入れる部分が壊れやすい

ガイガーカウンターの仕組み

 放射線がGM管内に入ると、内部の不活性ガスが電離し、+に帯電したイオンと電子が出来上がる。この電子やイオンを高電圧で引き寄せる際に発生する電流をマイコンで計測する。


(次ページに続く)

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