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自社開発エンジンで“カラーのブラザー”目指す――新ブランド「ジャスティオ」を投入

2007年08月20日 23時42分更新

文● アスキービジネス編集部

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ブラザー工業は、8月20日、スモールオフィス向けカラーレーザープリンタ/複合機の新ブランド「ジャスティオ(JUSTIO)」を発表した。自社開発したタンデムエンジンによって実現した高速プリント・省スペースを武器に、“カラーのブラザー”の確立を目指す。


第1弾として小型・高速化を実現した4機種を発売


自社開発エンジンで“カラーのブラザー”目指す――新ブランド「...

ジャスティオの新製品を囲む、(左から)ブラザー工業の小池利和社長、イメージキャラクターの小林麻央さん、ブラザー販売の神谷 純社長

「モノクロレーザーの技術やノウハウ、販売チャネルに加えて、今回の新製品を投入することで成長が見込まれるA4カラーレーザーの市場でも積極的に展開していく。“カラーのブラザー”の確立を目指したい」(ブラザー工業代表取締役社長の小池利和氏)

 ブラザー工業は、8月20日、都内で新製品発表会を開き、カラーレーザープリンタ/複合機の新ブランド「ジャスティオ(JUSTIO)」を発表した。同時に、同ブランドの新製品としてA4サイズ対応の4機種(プリンタ1機種、複合機3機種)を発表、9月下旬から順次発売する。

 ブラザーはこれまでもSOHO向けのレーザープリンタや複合機を販売してきたが、中心となるのはモノクロ機だった。今回の新製品では、初めて自社開発したカラープリンタエンジンを搭載。一度に4色のカラー印刷を行なうタンデム方式を採用して横方向にエンジンを配置することで、高さ48.2cmという小型化と、カラー・モノクロともに20枚/分の高速印刷を実現した。

 なお、新開発のエンジンは「3年ほど前から取り組み始めたもの」(小池氏)だといい、ジャスティオの今後のラインナップについても順次、OEMからの切り替えを進めていくという。

 同日発表の新製品4機種については以下のとおり(いずれもオープン価格のため、予想実売価格を掲載した)。

MFC-9440CN
 プリンタ、ファクス、スキャナ、コピー、PCファクス機能を搭載したスタンダードモデル。有線LANも備える。11万円前後、9月下旬の発売を予定。


MFC-9640CW
 プリンタ、ファクス、スキャナ、コピー、PCファクスを搭載。自動両面読み取りに対応したスキャナ強化モデル。無線LANも標準搭載する。12万円前後、10月上旬発売。
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「MFC-9440CN」

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「MFC-9640CW」

DCP-9040CN
 プリンタ、スキャナ、コピー機能を搭載。ファクスは搭載しない。有線LAN対応。9万円前後、発売予定は9月下旬。


HL-4040CN
 カラープリンタ(単機能機)。有線LANを搭載する。6万円前後で、9月上旬に発売する予定。
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「DCP-9040CN」

自社開発エンジンで“カラーのブラザー”目指す――新ブランド「...

「HL-4040CN」

 ブラザーでは、SOHOや小規模な小売店、企業のワークグループなどをスモールオフィスとして定義し、ジャスティオのメインターゲットに据える。「“複合機”“スモールオフィス”“A4”というブラザーの得意とする市場を中心に攻勢をかけていきたい」(小池氏)。新製品4機種の販売目標は、月2000台だという。


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「実はブラザーユーザーでした」 イメージキャラクターの小林麻央さん


 記者発表会後に開かれたトークセッションには、ジャスティオのイメージキャラクターに決まったタレントの小林麻央さんも登場した。

 小林さんは、「(ブラザーのインクジェット複合機である)MyMioを実はほぼ毎日のように愛用していたので、今回のオファーはとてもうれしかった」とコメント。「オフィス向けプリンタは大きくてごつごつしたイメージがあったけど、ジャスティオはコンパクトでスマートでびっくりしました。愛着のある大きさで、すごく多機能ですね」と話し、会場に詰め掛けた大勢の報道陣に笑顔を振りまいていた。


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