レイアウトを決めよう!
最初はまず、レイアウトを決める。ケースの中に入れるものを、とりあえず全部突っ込んでみて、大体の配置を決めるのだ。
スイッチ類が多い場合は、設計図を書いたほうがいいが、今回はざっくり設計図なしで行こう。ん? 趣味の電子工作だから、こんぐらいアバウトでいいのだ!
まずは液晶パネル用の四角い穴の位置を決めていく。今回は右側にパワーランプのLEDを付けたいので、若干左よりにレイアウト。ノギスを使って寸法を測って、ケース裏面に穴の位置を描く。ノギスの精度が狂うので、本来こういう使い方はしてはならないのだが、ケースのエッジを使いノギスの先でアルミを傷つけるようにして、線を引くと手っ取り早い。この線をケビキ線という。
ケースの内側に線を引くのは、あとでハンドニブラを使って加工するから。今回のケースは小さく、ハンドニブラをケース内に入れて作業ができないため、必然的にレバーは外側に出し、内側の線に刃を合わせて加工していくからだ。
大きな四角穴の開け方
四角い穴を描き終わったら、ハンドニブラの刃が入るだけの穴をドリルで開ける。8mmあれば刃が入るだろう。入らなければ、リーマで穴を大きくするといい。
アルミを刃にかませて、レバーを握ると爪でも切るような感じでアルミを切れる。線の付近では慎重に刃を合わせること。ただ最後にヤスリできれいにするので、寸分の狂いもなく線にあわせる必要はない。
最後にヤスリをかけて、きれいに仕上げていく。
コネクタのような小さな穴あけ
ケース取り付け用のコネクタを使わず、キットに付属の25ピンコネクタをそのまま利用した。これだとコネクタの固定ネジを締める穴がなくなってしまうが、それはそれでスルーしていただきたい。アルミの板厚も1mmなので、この程度コネクタが出っ張っていれば、接触不良もなさそうだ。
ここでは、コネクタの形状に合わせた加工を説明しよう。ただ、見やすいように説明では、アクリル板を使っている。え? 写真撮り忘れて工作しちゃった……。その通りでございます……。
まずはケースにコネクタをあてがって、その形をマジックなどで写し取ろう。
このような小さくてハンドニブラが使えない場合は、ドリルとヤスリを使った加工になる。
ドリルで穴をいくつか開け、これをヤスリで広げていく。最初は三角のヤスリや四角のヤスリの角を使って、穴と穴をつなげていくといい。すべての穴がつながったところで平型に持ちがえて、形を整えていく。
大まかに穴を開けたら、実際にコネクタを差し込んでみて、どこがつっかえているかを調べながら削っていこう。
根気のない読者(笑)は、電線を通す穴を開け、コネクタがちょろんとケースから生えているタイプにしてもいいだろう。見てくれはアレだが100倍早い。筆者もいつもはその手を使うのだが、今回はケース加工の記事なので、あえて茨の道を辿ったのである。
(次ページへ続く)
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