2007年08月09日更新
それでは、組み込み系エンジニア予備軍として採用されるには、面接でどのような自己PRが必要なのだろうか。イーソル・エンベックスの採用も担当している大橋さんは、面接で臨機応変に対応できるコミュニケーション能力と論理的な思考力を持っているかの2つの素養を見ると言う。
「面接の2日前ぐらいに『パワーポイントで自己PRのプレゼンテーションを作ってきてください』と伝えます。その時点で“忙しい”を理由に持参しなかった人は採用しません。忙しい状態でも納期に間に合わせて仕事するのが当たり前ですから。また面接では、書いてきた内容をもとに説明をしてもらいます」
「ここであえて、突っ込んだ質問をすることにしています。質問に対して的確な返答ができるかどうかで、臨機応変なコミュニケーション能力と論理的思考力を持っているかを判断しています。テクニカルスキルは勉強すれば伸びます。これからの組み込み系エンジニアとして成功する人材としては、コミュニケーション能力や論理的思考力などの素養を持ってることが重要なのです」
また、大橋さんは履歴書も見本に書いてあるような内容では相手の心に響かないと言う。転職の動機として「組み込み業界は将来の展望が明るい」と考えているなら、「なぜ明るいのか」まで踏み込んだ理由が必要なのだそうだ。
組み込み業界と一言で言っても、家電から自動車、または重工業と分野の幅が広い。転職を考えるなら、ある程度分野を絞り込む必要がある。絞り込んでおけば、履歴書や面接でも具体的なアピールができるだろう。また、メーカーに所属したからといっても、いきなり製品の開発を手がけられるわけではないことも心に留めておくべきだ。下積みとして経験を積まなければならないシビアな世界でもあるのだ。
「面接の時点でたとえC言語が完璧にマスターしていなかったとしても、素養があれば採用します。そのような人材は、人によっては時間がかかるかもしれませんが、必ず成長していくからです。組み込み系エンジニアへの転職は、ハードルが高いかもしれません。でも、自分の手がけた製品が店頭に並び、多くの消費者の手に渡るという大きな喜びが得られる仕事です」
「技術習得のために苦しい時期もあるでしょう。それも、ものづくりに対する意欲と、夢に対して努力を惜しまない姿勢があれば乗り越えられるはずです。業界にインパクトを与えるチャンスもあります。目標を高く持ち、イノベーションを起こす気持ちでチャレンジすれば、とても大きなやりがいが得られると思います」
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