2007年08月10日更新
会社存続の危機を乗り越えた松井さんにとって、仕事をしていく上で、また会社を経営していく上で大切に考えていることは何だろう。
「2006年にウェブワーカーズという会社と合併して今のインターアクティブデザインという会社になりました。このときも共同経営者は人とのつながりから生まれたものですし、起業したときの事務所や仕事を紹介してくれたのも人の紹介でした。ですから、会社に本当に必要となることは、人と人とのつながりが1番大切で、それに尽きると考えるようになりました。でも、人脈を作るために交流会などに出ることはないです。そこでは名刺交換だけが目的になってしまう可能性が高いですから。それより、知り合いの紹介で人に会った方がつき合いも深くなると考えていますね。また、人とのつながりの中で、お客さんも大切ですが、まずは何より社員を大切にすることにしています。それは、社員が楽しく仕事をしないと、いいものを作れないと思っているからです。たとえば、ある仕事を依頼されたとき、社員に大きな負担を強いるようなら、その仕事は受けないという選択をすることもあると考えるのです」
前身のビューテックラボから数えると起業して約10年、松井さんはインターアクティブデザインのこれからをどう考えているのだろうか。
「ただどこかのツールを持ってきてITのソリューションを提供するのではなく、自分たちで作り出したものを提供する“創造解決型ソリューション軍団”を目指しています。それぞれの役割を明確にし、各々が自分の役割を理解してしっかりと仕事をする、勝ちにこだわれる集団になりたいと考えています。いわゆるWeb2.0時代になって、IT企業は生き残りのために激戦になっていると思います。そこで生き残るためにもより使いやすい、より美しいサービスを提供していきたいです」
Web2.0時代になって競争が激化していると言う松井さんは、これから必要とされるITのスキルはどんなものだと考えているのだろう。
「今では、ITはいろいろなことができ、何をするにも解決できるツールがそろっていると思います。それ故に、どのツールをどう組み合わせるかという多角的な視点と、足りない部分は自ら生み出す創造力が必要になるでしょうね。もっと言えば、これまでの概念を外してゼロから物事を見つめ考えられる力が必要だとも言えます。そうであるからこそ、厳しい時代になっていると考えているのです。でも、それだけに自分たちのプレゼンスを示すチャンスでもあると思います。IT業界はこれからもっと楽しい時代になるはずですよ」