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Windows用ドライバーソフト

レビュー:MacDrive 7

2007年08月09日 17時58分更新

文● 倉田吉昭

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Windows VistaやBoot CampでもHFS/HFS Plus/HFSXをマウント!


altname 【SPEC】
開発元●米メディアフォー社 販売元●㈱イーフロンティア 価格●1万290円(通常版)、2 万9190円(5ユーザー版) 備考●ベータ版による評価のため、製品とは細部が異なる可能性がある
http://www.e-frontier.co.jp/

対応システム●Windows XP SP2以上/同Vista/同Server 2003(いずれも32ビット版のみ)

【COMMENT】
Boot Campにも対応し、ますます使い勝手がよくなった。値段が高いことを除けば、非常にクオリティーの高いソフトといえる。


「MacDrive 7」は、HFS/HFS Plus/HFSXというMac専用のディスク形式で初期化されたボリュームをWindows環境で読み書きするためのソフト(図1)。Windows内ではドライバーソフトとして動作するため、ユーザーは意識をせずにMac用のドライブをWindowsで使える。とはいえ、あくまでWindows用のソフトである点に注意してほしい。

MacDrive

「MacDrive」の専用画面もあるが、いちいちソフトのメニュー画面から動作を実行しなくても、「エクスプローラ」などから直接Mac用ボリュームを扱える

 インストール自体はインストーラー任せなので、特に難しいことはない。一度組み込めば、「エクスプローラ」やファイル保存ダイアログなどからMac用フォーマットのボリュームを通常のWindows用ボリュームと同様に利用できる。

MacDrive

エクスプローラで表示すると、Mac用ボリュームにはリンゴのアイコンが追加される。これ以外にMac用フォーマットであることを意識させるものはない

 また読み込み不可能のディスクを自動修復したり、Macフォーマットのボリュームのチェック、HFS/HFS Plus/HFSX形式での初期化も可能だ。

MacDrive

MacDriveのメニュー画面から「Macディスクのフォーマット/修復」を選べば、「MacDriveディスクマネージャ」が起動し、ディスクを管理できる

今バージョンから正式にサポートの対象となったBoot Camp環境では、いちいち再起動してOSを切り替えなくともMac側のボリュームをチェックできるため、使い勝手がいい。さらにWindows Vistaの32ビット版にも対応しており、XPと同じくMacク用のボリュームにアクセスできる。使用中にファイルの文字化けも発生せず、互換性は非常に高い。

 動作速度を調べるためMacBook Proを使って、OS XとBoot Camp上のWindows Vistaでのアクセス時間を比べた。USB 2.0接続の外付けハードディスク(HFS Plus形式)から1GBファイルをコピーすると、OS Xは44秒かかるのに対して、Vistaは64秒。差は出てしまうものの、便利さにはかなわない。このジャンルのソフトではやや高額だが、その利便性の高さから企業などで使うにはお勧めの一本だ。


(次ページに続く)

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