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2Xアルファ・ソリューションズ、シンクライアントシステム「2Xソフトウェア」販売開始

2007年08月08日 21時22分更新

文● アスキービジネス編集部

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8日、2Xアルファ・ソリューションズはサーバベース型のシンクライアントシステム「2Xソフトウェア」の販売開始を発表した。初年度の売上目標2億9000万円、2010年度には40億円の売上げを見込む。


圧倒的な低コストで導入できる「2Xソフトウェア」


 2X アルファ・ソリューションズ(以下、2X アルファ)はシンクライアントシステム「2Xソフトウェア」の販売開始を発表した。

 7月9日に設立された2X アルファは、キプロス島に本社を置く2Xソフトウェア社の日本国内おける独占販売代理店。関西を中心に情報通信サービス業を手がけるWCLホールディングスの100%子会社となっている。

 2004年頃から企業の情報漏えい対策の一環として、シンクライアントが注目を浴びている。シンクライアントとは部門単位や個人でのパソコンの設定変更や利用を制限し、企業内のサーバ上で情報を一括して管理できるシステム。IT専門調査会社IDC Japanの調べによると、2006年の国内におけるシンクライアントの出荷台数は約8万4000台。2007年には12万台、2011年には50万台を突破し、シンクライアントソリューション全体の市場規模は約1300億円になると言われている。

 2Xアルファが今回販売を開始した「2Xソフトウェア」は、アプリケーションをサーバで一元管理し、ユーザーの端末を遠隔操作端末として使用可能なサーバベース型のシンクライアントソフトウェア。

 代表取締役社長 木原則尚氏は「半年にわたってテストマーケティングを行ない検証した結果、2Xソフトウェアが日本のユーザーに支持されるという手応えを感じることができた。導入を交渉しているユーザー企業からはテストが終わった後もそのまま使用したい、という声をいただいている」と自信を見せる。

2Xアルファ・ソリューションズ 代表取締役社長 木原則尚氏

2Xアルファ・ソリューションズ 代表取締役社長 木原則尚氏

2Xアルファ・ソリューションズ 代表取締役社長 木原則尚氏

 2Xソフトウェアの最大の特徴は「導入コストが安いこと」と取締役事業部長の古海博久氏は語る。「開発費用を抑えることで、シンクライアント導入の最大の問題点である導入コストを競合他社の6分の1から10分の1に圧縮できた」(古海氏)

2Xアルファ・ソリューションズ 取締役事業部長 古海博久氏

2Xアルファ・ソリューションズ 取締役事業部長 古海博久氏

2Xアルファ・ソリューションズ 取締役事業部長 古海博久氏

 2Xソフトウェアは企業が現状所有しているPCをシンクライアント端末として使えるため、新たに買い換える必要がない。また、一台のPC上で複数の仮想マシンを動作させることができる「VMWare」に対応しており、レガシーOS上で起動する業務アプリケーションを利用することができる。古海氏は「大企業が中心だったシンクライアントソリューションを中堅中小企業などにも拡大していきたい」と述べる。

 2Xソフトウェアの価格は1年間の保守費用を含めて1000名のライセンス販売で約2000万円。翌年から年間300万円の保守費用がかかる。

 2Xアルファの2007年の売上高目標は2億9000万円、営業利益は4000万円、数量目標は3500クライアント。2010年には売上高40億円、営業利益15億2000万円、数量目標は10万クライアント、国内シンクライアント市場シェアの30%獲得を目指す。

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