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今さら聞けないIT英語 第2回

clientとserverの適切な関係

2006年06月30日 00時00分更新

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 ITの仕事に携わる人なら誰でも、日ごろから「client(クライアント)」と「server(サーバ)」という単語を見聞きしているはず。そこで質問。この2つの英単語から、あなたはどんなことをイメージするだろうか?

 clientとserverと聞いた大抵の人は、Outlook Expressなどのメールクライアントとメールサーバ、あるいはInternet ExplorerやFirefoxとWebサーバを連想するかもしれない。だからといって、自分のコンピュータはつねにclientであり、離れた場所にあるコンピュータはserverだと思ってはいないだろうか。そのような意味を英語で表現するのであれば、自分のコンピュータは「local computer」、離れたコンピュータは「remote computer」と言うのが一般的だ。clientとserverの意味を「リーダーズ英和辞典」(研究社)で調べてみると以下のようになっている。

client
依頼人、サービスを受ける人
server
奉仕者、給仕人

 つまり、clientは何らかのサービスを依頼したり受けたりする存在であり、serverはclientに対してサービスを提供する存在なのである。ということは、自分のコンピュータがserverになり、ネットワークを介してやりとりしている相手のコンピュータがclientになる場合もありえる。ネットワーク上のコンピュータは、仕事内容における「その時の立場」で2種類に分かれているだけなのである。自分のコンピュータが奉仕する側として働けば、そのマシンはserverとなり、仕事を頼む側のマシンであればclient、というだけの話だ。

client 依頼人、サービスを受ける人/server 奉仕者、給仕人

「サーバマシン」と言うとすごい機能を持った高価なマシンが使われていると思うかもしれないが、普通のPCだって立派なserverになれるのだ。巨大なコンピュータを連想した人は、マニュアルの内容やトラブルを正確に理解できなくなる恐れもあるので、今後ご注意を。

Illustration:Aiko Yamamoto

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