「Cubase」の独スタインバーグ社が放つGarageBandキラー
【SPEC】 開発元●独スタインバーグ社 販売元●ヤマハ(株) 価格●オープンプライス(実売1万7000円前後) http://www.yamaha.co.jp/ 備考●ベータ版による評価のため、製品とは細部が異なる可能性がある 対応システム●OS X 10.4以上対応機種●1.8GHz以上のPowerPC G5またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
ひとつのウィンドウで操作するシンプルな作りなので初心者でも使いやすいが、GarageBandを意識しすぎている印象も残る。
「Cubase」で有名な独スタインバーグ社から登場した「SEQUEL」は、付属の音楽素材(ループ)を組み合わせて曲を作り上げていくソフト。GarageBandによく似たオーディオループシーケンサーだが、4500種類以上のループ音源と600種類にもおよぶデモ音源を利用できる点が最大の特徴だ。
GarageBandと同じくひとつのウィンドウで操作するため、初めて曲作りに挑戦する人でも簡単に扱える。
まずはウィンドウ左上にある「新規」アイコンをクリックして、新規プロジェクトを作成。続いて左下の「マルチベイアイコン」から、イメージに合ったループ音源を絞り込み、ループを探そう。
右端のテーブルでループ音源を選択し、画面上半分の「アレンジゾーン」にドラッグ&ドロップすれば、トラックにループが並ぶ。ほとんどマウス操作で済むため、五線譜が読めなくても曲が作れるはずだ。ウィンドウ左端のトラックを表示する部分から新規トラックを選択したのちに、「ソフト音源」か「オーディオ」かを選ぶとトラックの追加も可能。
新規トラックで入出力を選べばオーディオレコーディングもできるので、ボーカルをクリアに吹き込むには、外部のオーディオインターフェースがあると便利だ。
このようにループを組み合わせて繰り返すことで、自分だけのオリジナル楽曲が作れる。そのほか16種類のエフェクターやミキサー画面で各トラックの音量調整など、さまざまな編集機能が揃っている。ただし譜面表示/編集機能、ムービーのインポート機能は搭載していない。
豊富なループ音を活用しつつGarageBandとの併用で曲作りの練習をするにはいいソフトだ。
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