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4600社のノウハウを中小企業にも――SSJ、財務管理パッケージ「superstream-uno」を発表

2007年07月31日 19時20分更新

文● アスキービジネス編集部

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エス・エス・ジェイは、7月31日、中小企業向けの財務会計パッケージ「superstream uno」を発表した。これまで展開してきた中堅企業向けERPパッケージ「SuperStream」シリーズのノウハウを活かし、低コスト・短期間での導入を武器に売り込む。


業種別テンプレートと機能選択制で低コスト・短期導入を実現

4600社のノウハウを中 小企業にも――SSJ、財務管理パッケ...

エス・エス・ジェイ 取締役執行役員商品企画部長 長谷川孝至氏

unoでは標準機能と選択機能を用意し、企業に合わせて必要な機能だけを絞り込んで導入する

「年商数千億円規模の企業も使う『SuperStream』シリーズのエントリとして、将来の上位製品への乗換も視野に使える製品。これまで逃していた商機を取りにいきたい」――。エス・エス・ジェイ(SSJ)取締役執行役員商品企画部長の長谷川孝至氏は新製品投入についてこのように話す。

 SSJは、中堅企業をメインターゲットとしたERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SuperStream」シリーズを展開しており、累計で4600社の導入実績を持つ。ただ、SuperStreamは豊富な機能を持つ製品であり、「SuperStreamは使いたいが、コスト面で導入できないとの声をいただいていた」(長谷川氏)。

 これに応える形で発表されたのが、年商10億~100億円規模の中小企業向け財務会計パッケージ「superstream-uno」(uno)である。同社では、中小企業のうち「継続的に発展・成長を続ける企業」「将来的に株式上場を目指す企業」を「成長企業」と定義し、ターゲットの中心に据える。

 unoでは、中堅企業向けの「SuperStream-Core」(Core)をベースに、財務会計機能と支払管理機能を提供する。「中小企業と中堅企業では企業によって必要とされる機能が違う」(長谷川氏)ことから、基本となる機能は汎用性の高いものに絞り込み、それ以外は導入時に個別に選べるようにした。選択可能な機能は「現預金・入出金管理」「債務管理」「予算管理」「社員経費支払い管理」など20種類程度で、この中から標準で3つを選ぶことができる。さらに追加料金を支払うことで機能を加えたり、将来の企業の成長に合わせてCoreにアップグレードすることも可能。これにより、導入時の初期コストを抑えられるようにした。

4600社のノウハウを中 小企業にも――SSJ、財務管理パッケ...

unoでは標準機能と選択機能を用意し、企業に合わせて必要な機能だけを絞り込んで導入する

4600社のノウハウを中 小企業にも――SSJ、財務管理パッケ...

エス・エス・ジェイ 代表取締役社長 竹内伸氏

 もうひとつの特徴は、業種別テンプレート(導入時に行なう初期設定をまとめたもの)を用意することで、導入にかかる期間を短縮したことだ。テンプレートを活用することで、「従来は導入までに平均して3~6カ月必要だったが、1~2カ月に短縮される」(長谷川氏)という。当初は製造/流通/サービス業の3つのテンプレートを用意し、状況を見ながら細分化も検討する。

 価格(税別)は、100万円/1ユーザーから。年間保守料金はライセンス価格の10%で、法制度対応を除くバージョンアップを別料金化したことで従来(17%)に比べて低く抑えている。

 販売目標は、今後3年間で1000社。代表取締役社長の竹内 伸氏は、「unoは企業の成長にあわせて広がっていくシステム。これまで本格的なERPパッケージに手が届かなかった企業層に対しても、機能を限定することで我々の培ってきたノウハウを提供できる」と話している。

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