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AT&Tグローバル・サービス、“SaaS”型セキュリティ・ソリューション「Web Security」を発表

2007年07月25日 21時29分更新

文● アスキービジネス編集部

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25日、AT&Tグローバル・サービスは、最新セキュリティ・ソリューション「AT&T Web Security」を発表した。これはWebへのアクセスをネットワーク側で管理することで、ウイルス感染を防ぐことができる。提供開始は、2007年10月の予定。


IM経由のウイルス感染も防ぐセキュリティ・ソリューションAT&T Web Security


 25日、AT&Tグローバル・サービス(以下、AT&T GNS)は、最新セキュリティ・ソリューション「AT&T Web Security」(以下、Web Security)を発表した。

 一般的に、SaaSはSoftware as a Serviceを省略したもの。しかし、AT&T GNSでは「ソフトウェアではなく、セキュリティ機能を必要ときに必要なだけネットワークから調達して使うということで、あえてSecurity as a ServiceをSaaSと呼んでいる」とソリューション推進本部 サービス企画部部長 渕上うつみ氏は語る。

AT&Tグローバル・サービス ソリューション推進本部 サービス企画部部長 渕上うつみ氏

AT&Tグローバル・サービス ソリューション推進本部 サービス企画部部長 渕上うつみ氏

AT&Tグローバル・サービス ソリューション推進本部 サービス企画部部長 渕上うつみ氏

 Web Securityは社内イントラネットへの外部からの不正の侵入を防ぐ「Web Malwareスキャン機能」や、ユーザーのセキュリティ・ポリシーに合わせインターネットへのアクセスを制限する「Webフィルタリング機能」を搭載している。「AT&Tの調査によると、昨年一年間のスパイウェアの検知件数は2.5倍に増えており、ユーザーが気づかないうちに感染している、いわゆる『受動的な感染』が増えている。そこで、カテゴリー別のWebフィルタリングにより、ユーザーの私的利用を制限すればそのような事態を防ぐことができる」(渕上氏)

 Web Securityには「Search ahead機能」というものがある。これはユーザーがgoogleとYahoo!、MSNの3つのポータルサイトで閲覧が禁止されたキーワードを検索にかけると、検索結果表示のページの各サイト名の横に赤い警告印が出てくる。そして、その印が出たサイトにはアクセスできないように制限することが可能。たとえば、「ギャンブル」と検索をかけたときに、JRA(日本中央競馬会)のサイトは見ることができないものの、Wikipediaの「競馬」の項目は見ることができる。

 また、「最近のビジネスパーソンはビジネスの用件を伝える際に、メールではなくインスタントメッセンジャーを使う人が増えている。そのため、IM経由でウイルスに感染するケースが増えている」と渕上氏は語る。そこで、Web SecurityにはIMの利用を制限する「IM Control機能」というものがある。

 Web Securityは欧米では2007年4月にすでに発売されており、日本語対応バージョンの提供開始は、2007年10月を予定している。

 最低250ライセンス以上の契約となり、1ユーザーあたりの価格は現時点では未定。すでに営業活動はスタートしており、「まだリリース前だが、某財閥系の大企業から2000ライセンス以上の契約を受注することがほぼ確定している」と渕上氏は日本市場での手ごたえを述べた。

 なお、AT&T GNSは9月1日をもって、AT&Tジャパンに社名変更することが予定されている。

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