私は(株)東芝のDVD/HDDレコーダー“RD”(2005年11月発売の『RD-XD71』)のユーザーだ。発売当時、元同僚だった人物に「何言ってるんですか、RD最高ですよ!」「いやー、いいですよ、RD!」といった言葉を連日聞かされ、なんとなく暗示的に購入したわけだが、実のところ不満が多い。とはいえ、そろそろ2年の時が流れ、RDは現在“VARDIA”(バルディア)というブランドネームに変わり、最新機種『RD-A600』(関連記事)では操作スピードの改善なども実現している。買い増ししたい気にもなるのである。ということで、RD-A600を借用し、気になる部分をチェックしてみた。
改善点その1――機敏な動作
旧RDの最大の難点というのは“モッサリ感”だった。同社の液晶テレビ“REGZA(レグザ、37Z1000)”を購入してからより強く意識するようになったのだが、XD71は何をするにも遅い。対してREGZAは“サクサク”とまではいかないが、RDよりは機敏だ。
RD-A600では、そのあたりの操作速度が改善されているというが、実際どれくらい早いのか計測してみた。まず、起動時間(電源ボタンを押してから操作可能になるまで)は、XD71が約55秒かかるのに対し、A600は約46秒だった。なお、これは光ドライブにDVD-Rメディアを挿入していた場合の時間で、HD DVD-Rを入れておくとその読み込みに時間がかかる。計測してみると約72秒かかった。
次に番組表(4時間分の地デジ全局)の表示。XD71では約5秒かかり、スクロールによる再表示には約3秒かかる。対してA600では、表示に約4秒、スクロールによる再表示に約2秒かかった。ちなみにRAGZAの番組表(5時間分の地デジ全局)表示は約2秒でき、スクロールによる再表示も約2秒で行なえた。
チャプター編集画面の表示時間は、XD71が約5秒かかったのに対し、A600はその半分の約2秒半で完了した。これらの結果を踏まえると、操作レスポンスはかなり改善されていると言っていいだろう。