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シマンテック、次世代の法人向けウイルス対策製品「Symantec Endpoint Protection 11.0」発表

2007年07月19日 20時21分更新

文● アスキービジネス編集部

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19日、シマンテックは「Symantec AntiVirus Corporate Edition」と「Symantec Client Security」を統合したエンドポイントセキュリティソリューション「Symantec Endpoint Protection 11.0」を10月に発売すると発表した。これは、新たに「未知の脅威に対するプロアクティブな保護機能」などを追加した法人向けの統合的なマルウェア対策製品となっている。


新たなセキュリティのスタンダードを目指す


 19日、シマンテックは法人向けエンドポイントセキュリティソリューション「Symantec Endpoint Protection 11.0」(以下、SEP)を10月に発売すると発表した。これは「Symantec AntiVirus Corporate Edition」と「Symantec Client Security」を統合し、新たに「未知の脅威に対するプロアクティブな保護機能」や「ポリシーによるPCの制御機能」などを追加したソリューション。シマンテックにとって過去数年間で最大規模の法人向けウイルス対策新製品となっている。

 

 現在、「企業にとってウイルスの脅威は以前より悪化している」と代表取締役社長 木村裕之氏は語る。

シマンテック 代表取締役社長 木村裕之氏

シマンテック 代表取締役社長 木村裕之氏

シマンテック 代表取締役社長 木村裕之氏

「いままでのウイルスは不特定多数を攻撃するものが多かったが、最近では特定の企業や特定のデータに絞って効率的に攻撃する、より悪質なウイルスが増えている」(木村氏)。そこで、「より高度なプロテクションとポリシーを遵守する仕組みを実現した、新たなセキュリティの新標準を確立するために登場させた製品」(木村氏)が、SEPなのである。

 SEPには3つの特徴がある。以下、順に見ていこう。

(1)アンチウイルス/アンチスパイウェアの検出能力の向上
マルウェア(悪意のあるソフト)に対するリアルタイムの検出やブロック機能、修復機能が以前より向上している。新機能として搭載されたVeritas製の「ディープスキャンテクノロジー」によって、以前は検出の難しかったルートキット(アンチウイルスソフトが検索しようとしたファイルを偽装する機能を持つツール)の発見駆除を行なうことができるようになった。

(2)未知の脅威に対するプロアクティブな防御支援
「ビヘイビアスキャン」機能によって、未知の脅威(ゼロデイ攻撃)に対して保護効果を発揮する。こういった振る舞い検知のスキャンは誤認識するケースが多いが、「10万回テストを行なった結果、わずか0.004%しか誤認識・誤検知が発生しなかった」とプロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ 広瀬 努氏は自信を見せる。

(3)ポリシーによるPCの制御
USBデバイスや光学ドライブなどの外部デバイスの接続を制限することで、重要なデータの物理的な持ち出しを防ぐ。また、個人でインストールしたP2Pソフトの通信を禁止して情報漏えいのリスクを抑制できる。

 SEPは同じく10月に発売予定のオプションモジュール「Symantec Network Access Control 11.0」と連携させて、エンドポイントの現状把握と適切なネットワークアクセスの確保や修復が可能となる。

シマンテック プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ 広瀬 努氏

シマンテック プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ 広瀬 努氏

シマンテック プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ 広瀬 努氏

 購入ターゲットについては「大手企業からミッドマーケットまであらゆる業種業態が対象になる」と木村氏は語る。価格は、「以前のSymantec AntiVirus Corporate Editionとほぼ同額。新規100ユーザーで購入した場合、1ユーザーあたり7700円の予定」(広瀬氏)。なお、Symantec Network Access Control 11.0の価格は未定。

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