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ビクター、1440×1080ドットのフルHD映像が撮れるHDDビデオカメラを発売

2007年07月19日 14時20分更新

文● 編集部 若林健太

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日本ビクター(株)は19日、内蔵HDDにビデオ映像を記録できるHDDビデオカメラ“Everio”(エブリオ)シリーズの新製品として、1440×1080ドットの映像を記録できる60GB HDD搭載モデル『GZ-HD3/HD3-B』(以下GZ-HD3)を8月上旬に発売すると発表した。価格はオープンプライス。予想実売価格は15万円前後。本体カラーは“クリアシルバー”と“プレミアムブラック”の2種類。

GZ-HD3

GZ-HD3(クリアシルバー)

GZ-HD3-B

GZ-HD3-B(プレミアムブラック)

GZ-HD3は、同社が2月に発表した『GZ-HD7』(関連記事)の下位機種にあたるモデル。映像の解像度が1920×1080ドットから1440×1080になった、手ぶれ補正が光学式から電子式になった、ビューアーを装備していないなどの違いがある。GZ-HD3はドットレンズメーカーに同社として初めてコニカミノルタオプト(株)を採用したのが特徴。小型非球面ハイブリッドレンズや低分散ガラスなどの採用により、収差を抑えて鮮やかで高精緻な画像を実現したという。レンズは光学10倍ズームレンズ(35mm換算/動画撮影時に42.2~422mm、静止画撮影時に48~384mm)。最低照度は18ルクス(シャッター速度1/60秒)。

撮像機構にはGZ-HD7同様、1/5インチサイズで16:9のプログレッシブスキャンCCDを3枚使用した“3CCD方式”を採用している。各CCDの有効画素数は約53万画素(総画素数は約57万)。画像処理エンジンにもGZ-HD7と同じ“HD ギガブリッド”を搭載している。RGBのうちGの撮像素子を斜めにずらして撮影することでより多くの記録画素数を得る“斜め画素ずらし構造”を採用する点も同様だ。ただし、手ぶれ補正が光学式(GZ-HD7)から電子式(GZ-HD3)に変更したことで、CCDサイズに余白を持たせなければならなくなったため、記録画素数は“1440×1080ドット”(GZ-HD7は1920×1080ドット)になったという。

録画モードは3種類が用意されており、“XP”モードではVBR(記録レートは最大約30Mbps)の映像が約5時間、“SP”モードではVBRの映像(最大約22Mbps)が約7時間、“1440CBR”モードではCBR(約27Mbps)の画像が約5時間保存できる。動画記録方式はMPEG-2 TS、音声記録方式はMPEG-1 Layer2。

液晶ディスプレーは約20万7000画素の2.8インチ液晶パネルを搭載。 出力インターフェースはHDMI、Sビデオ、コンポジットビデオ、コンポーネントビデオ、USB 2.0(Hi-Speed)、i.LINKを各1系統装備。本体サイズは幅82×奥行き145×高さ75mm、重量は約660g(バッテリーを含む)。連続撮影時間は、付属バッテリー『BN-VF815』使用時で約1時間25分(実撮影時間は約45分)。

パソコンで動画の取り込み・編集を行なう付属ソフトはWindows用の『フォトナビゲーター』『CyberLink BD Solutuion』と、Mac OS X用の『QuickTime component for Everio』が付属する。対応OSは、Windows版がWindows Vista Home Basic/Vista Home Premium/XP Home Edition/XP Professional。Mac Os X版はMac OS X 10.4.4~10.4.9。

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