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BDメニューとHD DVDポップアップメニュー作成も可能!?

コーレルがAVCHD対応のDVDオーサリングソフトを発表

2007年07月18日 21時53分更新

文● 編集部 橋本 優

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コーレル(株)は18日、DVDオーサリングソフト『DVD MovieWriter 6』の発表会を都内で開催した。8月末発売予定で、価格は通常パッケージ版が1万5540円、ダウンロード版が9324円。

メインとなるオーサリング画面

メインとなるオーサリング画面

“AVCHD”のオーサリングに対応

DVD MovieWriter 6では新たに、ビデオカメラなどでハイビジョン映像を記録するための規格である“AVCHD”フォーマットのDVDのオーサリングに対応する。AVCHDはハイビジョン撮影に対応する8cmDVDビデオカメラの記録フォーマットとして採用されているが、DVD MovieWriter 6を使えば、例えば8cmDVD3枚分のデータを、1枚の12cmDVDにAVCHD方式でまとめて保存(約45分)することが可能となるわけだ。

AVCHDフォーマットで記録したDVDをPS3で再生

AVCHDフォーマットで記録したDVDをPS3で再生

また、変更部分のみ処理を行なう“スマートレンダリング”機能もAVCHDをサポートした。これにより、通常(フルレンダリング)であれば5分間のAVCHD映像をDVDに書き出すのに30分かかるが、DVD MovieWriter 6を使えば3分40秒で書き出しを行なえるという。

DVD MovieWriter 6ではタイムライン編集が可能となっているが、AVCHDは非対応

DVD MovieWriter 6ではタイムライン編集が可能となっているが、AVCHDは非対応

ただし再生するには“プレイステーション3”などのAVCHD対応の再生機器が必須となる。また、AVCHD形式のファイルに関してはトリミング(一部分の切り抜き)編集のみ可能で、DVD MovieWriter 6の新機能である“タイムライン”(時間軸)編集には非対応となる。そのほか、書き戻し(編集したデータを8cmDVDに記録してビデオカメラで再生すること)もできない。

Blu-ray、HD DVDオーサリング機能も強化! ただし……

Blu-rayのメニューのオーサリングもできるようになった

Blu-rayのメニューのオーサリングもできるようになった

DVD MovieWriterは、従来からBlu-rayディスクへのダイレクトレコーディングおよびHD DVDタイトルのオーサリング(HD DVDメディアへの書き出しは不可)に対応していたが、DVD MovieWriter 6では新たにBlu-rayタイトルのメニューのオーサリングが可能になった。さらにHD DVDのオーサリング機能では、タイトル再生中にポップアップメニューが利用できる“HD DVDアドバンスト”機能を盛り込むことが可能となった。

タイトル再生中に画面下方に表示できるポップアップメニュー

タイトル再生中に画面下方に表示できるポップアップメニュー

ただし、上記の機能を盛り込んだBlu-rayやHD DVDタイトルを作成することは、製品出荷時の段階では不可能で、発売後のアップデータで対応していくという。Blu-rayに関しては、現在ロゴ取得の手続き中で、年内を目処に対応したいとのこと。HD DVDに関しては目処が立っておらず、ポップアップ機能が利用できるDVDタイトルの作成機能を提供する。なお、この機能で作成されたDVDタイトルは標準規格としては存在しないため、一般的なDVDプレーヤーなどでの再生もできない。同社ではDVD再生ソフト『WinDVD 8 Platinum』をアップデートして対応する予定で(7月中)、当面はWinDVD 8 Platinumでのみ再生が可能なものとなる。

そのほか、5.1ch録音に対応したビデオカメラの音声を、そのままDolby Digital 5.1chの音声として書き出す機能や、撮影日時を字幕としてインポートする機能などを新たに実装する。また、ビデオオーサリング以外でも、パスワードを入力しないとデータを読み出すことができない“セキュアーディスク”の作成、Blu-rayやHD DVDメディアへのデータライティング機能などを新たに搭載した。

必要動作環境は、CPUがPentium 4-1.8GHz以上またはAthlon XP 1800+以上(HDVキャプチャまたはAVCHDインポートを行なう場合はHT対応Pentium 4-3GHz以上、またはAthlon 64 3800+以上)で、メモリーは512MB以上、900MB以上のHDD空き容量などとなっている。対応OSはWindows Vista/XP(SP2)。

ユーリードとコーレルの日本法人合併完了報告も

代表取締役社長の田中俊輔氏

代表取締役社長の田中俊輔氏

発表会では同社代表取締役社長の田中俊輔氏が同社の現状について発表した。元々DVD MovieWriterはユーリードシステムズ(株)が販売していた製品だった。しかし、コーレルの親会社である加コーレル(Corel)社が台湾ユーリードシステムズ(Ulead Systems)社を2006年に買収したことに伴い、両社の日本法人も今年の7月1日に正式に合併を完了したと報告した。

業績に関しては、2006年のワールドワイドでの売上高が約200億円だとし、このうち日本の売り上げ比率は約25%だという。また、今年度の売り上げについては、(ワールドワイドで)約300億円弱を見込んでいるという。

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