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ひっそりと登場した、日本語版セカンドライフ

2007年07月14日 01時30分更新

文● 遠竹智寿子

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日本語版登場ではずみがつくのかどうか


 12日に行なわれた“爆発するソーシャルメディア”というセミナーで、電通のメディア・コンテンツ計画局企画調査部の粟飯原健氏が「(セカンドライフの)日本人ユーザーは現在10万人程度と言われているが、日本語版がスタートした後、早期に100万人を突破できれば、その1年以内に1000万人を超える予測もある」とコメントしていた。日本語版登場がセカンドライフのコミュニティーにどのような影響を与えるかは興味深い。

 セカンドライフの登録情報を確認すると、いつの間にか800万人を超えていることに気付いた。日本でも、テレビ局でセカンドライフを紹介する番組が登場したり、この企業、その次はあの企業といった感じで次々と参入企業が増えているという情報が毎日のようにオンラインメディアを賑わせている。

 最近の私はというと、「ビジネス」「ビジネス」とあおり続けるメディアと、セカンドライフ内で活動する日本人アバターたちの盛り上がり感、そして、今ひとつセカンドライフがどんなモノなのかつかみ切れていない人々の冷めた反応の温度差を感じながら、リアルとバーチャルの世界を行き来している自分を自覚している。本音を言えば、初期のインターネット普及期のように、密かな楽しみを見つけたい気持ちもあるのだが……。



最後にネタをひとつ


 最後にネタをひとつ紹介しよう。これは日本語ベータ版の機能をあちこちクリックしてまわった際に発見したものだ。

 “ヘルプ”タブの中にある“セカンドライフについて”を見てほしい。「Second Lifeは次の方たちのご協力で実現しました……」と協力者の名前をづらづらと並べた謝辞(アメリカではお決まりのパターンですね)の一番最後までスクロールしていくと、なんと「無断複写・転載を禁じます」という文字のあとに隠れメッセージが表示されるのである。

「スティーブはマジで休みが必要だ」(これももしかして無断複写してはダメなのだろうか……?)

 しかも、日本語(笑)。今回のベータ版が登場する以前から存在していた可能性もぬぐいきれないが、今も昔も変わらず存在するソフト開発者の遊び心のようなものを感じ、「がんばれリンデンラボ!」と叫びそうになった瞬間であった。

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