オープンβテストではアクセス過多によるトラブルはあったものの(関連記事)、無事に正式サービスが開始された『モンスターハンターフロンティアオンライン』(以下、MHF)。正式サービスの開始にあたって、料金コースによる違いをチェックしてみた。
正式サービスで変わったこと
本題に入る前に、MHF自体の重大な変更について確認をしておこう。実は、正式サービス開始を機に、ゲームバランスに大幅な調整が入っているのだ。目に見える変更としては、“防具のスキル系統”などだ。従来のシリーズとはまったく違う設定のため、過去のデータをそのまま鵜呑みにしてアイテムを作成しても、期待する効果は得られないようになっている。このほかに、モンスターの攻撃力などにも変更が入っているという噂もあり、現在は手探り状態で再攻略が始まっている状況だという。
トライアルコースではどこまで遊べるのか?
さて、本題に入ろう。MHFの料金体系は、有料の“ハンターライフコース”と無料の“トライアルコース”が用意されており、当然だがハンターライフコースではすべての機能、サービスが利用できる。
こういったオンラインゲームは、プレイ自体にも料金がかかるのが一般的だが、料金を払ってしまった後に「ちょっと私にはこのゲームは合わない」となったときに1ヵ月ないしは最小単位分の料金が無駄になってしまう。こうした無料コースを用意して、ゲームの入り口が体験でき、自分のプレイスタイルに適正かどうかを見極められるのはうれしい。
では、無料のトライアルコースでどこまで制限されるか、というのが気になる所。そこで、公式発表を元に検証してみた。まず、肝心のゲーム内容についてだが、受けられるクエストは“フリークエスト”と“特別イベント”に限定され、“ハンター試験”や“配信クエスト”は選べない。さらに、フリークエストについても、トライアルコースは“ハンターランク”(以下、HR)が2までに制限されているため受注条件がHR3以上のクエストは原則的に選べない。しかし、参加条件がHR2以上であれば、ほかのプレイヤーに便乗する形でクエストを受けることは可能だ。
また、HRが2以上のキャラクターは、クリア時のHRP(ハンターランクポイント)が受け取れず、どれだけクエストをこなしても、それ以上ハンターランクは上げられない。なお、採取や剥ぎ取りなどで得たアイテムおよび報酬は貰えるので、素材集めは可能だが、集めた素材をほかのプレイヤーにあげたり、逆に貰うこともできない。
各種施設にも制限アリ
街や広場の施設も、一部に利用制限がある。まず、大老殿やアリーナは、入場自体が制限されているため、入ろうとしても警告表示が出る。
ほかには、マイギャラリー、マイガーデン、美容室、家具屋にも制限がある。これらの施設では、中に入ることはできるが、NPCに話し掛けると警告表示が出る。例えば、マイガーデンでアイテムを入れて変化させられる“ニャカ壷”にアイテムを入れたまま、ハンターライフコースの期限が切れてしまうと、アイテムは壷に入ったままで取り出せなくなってしまう。
ゲーム部分以外にも制限が
ゲーム以外の機能にも制限がある。まず、ハンター同士でグループを組んで設立できる“猟団”(りょうだん)を設立できない。既存の猟団に所属することはできるので、猟団チャットなどは使えるが、ログイン時間が1時間増えるごとに猟団メンバーに付加される“猟団ポイント”はトライアルコースのキャラだけがではもらえない。なお、この猟団ポイントは使用すると“猟団ランク”が上がっていき、ランクに対応した機能が猟団に追加される。
このほかにも、“全体チャット”や“メールの作成”と“返信”(メールの受信は可能)などが使えない。特定の集合場所を決めておいたり、ゲーム外での連絡手段を使うことで回避可能な制限ではあるが、その分手間が掛かるため、プレイアビリティーの低下は否めないだろう。
本格的に遊ぶならハンターライフコースを
こうして見てみると、トライアルコースではMHFの世界を触ってみるには十分ではあるが、フロンティアならでは機能は使えるようになっていない、ということがわかる。特に従来シリーズと異なり、完全にオンライン仕様なので、フレンドとのメールの送信・返信ができないのは、協力プレイする上では非常に大きいと思う。トライアルコースをプレイ中に知り合ったフレンドとも存分に遊びたいなら、迷わずハンターライフコースへと切り替えよう。
なお、遊んだデータはサーバーに保存されているので、料金を支払ってハンターライフコースに切り替えるだけで、トライアルコースの続きを始められるので安心してほしい。