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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第10回

黒ネコ、白ネコを“美しく”撮りたい!

2007年07月10日 22時00分更新

文● 荻窪圭 (猫写真家)

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黒猫はマイナス、白猫はプラス


 露出補正と聞くとなんだか難しそうに感じるが、要するに「もっと暗めに撮って」、あるいは「もっと明るめに撮って」とカメラに指示する機能のことだ。例えば、黒猫を本来の黒さが引き立つよう、やや暗めに撮りたい場合は、マイナスの補正を使えばいい。

再チャレンジ

今度は“−2”の露出補正をかけて再チャレンジ。黒猫がしっかり黒く撮れました。ちょっと口の周りが汚れてるけど…… (2007年7月撮影 キヤノン『Powershot TX1』)

 逆に白い猫をアップで撮るときは、白いがゆえにカメラは「明るいからもっと暗めに撮ろう」として実際より暗く写ってしまう。そういうときはプラスに補正して撮ってやる。

くつろぎ

猫好きの人々に囲まれてくつろいでる猫。せっかくの白い猫なのに、暗くグレーっぽく写ってしまった (2007年4月撮影 リコー『Caplio GX100』)

どアップ

そこで“+0.7”の補正をかけて撮影。白い毛がちゃんと白く撮れました (2007年4月撮影 リコー『Caplio GX100』)

 カメラがどのぐらいの明るさで写すかを予測することは案外難しい。メインの被写体をどう判断するか、写真全体の明るさはどのくらいか、背景と被写体の明るさの差はどうか──など、さまざまな要素で決まるからだ。したがって、どの程度の補正をすればいいかは、一概には言えない。

 でも、黒い猫はより黒が締まるように、白い猫は白い毛がより白く輝くように撮ってあげたいって思うのが、ネコ好きの人情ってもの。黒猫はマイナス、白猫はプラスという基本を覚えて撮影してみよう。

 そうそう、黒猫って毛だけじゃなくて、鼻まで真っ黒なのね。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味は猫と自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かに猫動画ポッドキャストも更新中。



*次回は7月17日掲載予定

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