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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第2回

フィギュア、ガンダム、帝国軍──イギリス人の“カリスマおたく”が運営する凄いブログとは!?

2007年07月10日 08時30分更新

文● 古田雄介

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情報源はフィギュアショップとWBS



── ガンダムや美少女フィギュアの記事は、日本向けに書いていたんですか? それとも、初めから海外向けも視野に入れていました?

ダニー 最初から両方書こうと考えていました。当時、海外ではいわゆるオタク系の情報がまだ少なくて、たくさんのニーズがあると思ったんです。実は海外でも日本のフィギュアやエロゲーを買っている人は昔から多いんです。特にエロゲーは、日本語の勉強のために買う人もいて。


── 情報収集は日本のサイトがメインになるのでしょうか?

ダニー そうですね。よく見ているのはフィギュアショップのサイトです。必ず見るのは50サイトくらい。ワールドビジネスサテライトの“トレたま”や、アキバ系情報サイトの“萌えよ!アキバ人ブログ”さんをよくネタに使っていますね。


── ダニー・チューのサイト内でいえば、日本の文化や流行を扱う“ジャパニズム”のコーナーですね。あのコーナーは、オタクという括りから外れているように思います。

ダニー そうなんです。毎日ガンダムやフィギュアの記事ばかり書いても、アクセス数が増えるわけじゃないんですよ。たまにほかで取り上げていないような、ユニークな記事を書かないとダメなんです。

 僕のサイトを読んでいるユーザーの中には、フィギュアやガンダムにまったく興味がなく、ジャパニズムのコンテンツを読みにくるユーザーも多いです。フィギュアやガンダムを好むユーザーも、ジャパニズムコンテンツを基本的に好きですし。

 僕のサイトは、やはり海外からのアクセスが多いので、例えば、機械式駐車場とかウォッシュレットとか、海外で珍しがられる情報を紹介するんです。こういうのは僕のサイトの命ですね。ほかでは得られない情報が重要。ストーム・トルーパーなどのオリジナルコンテンツもそうです。

ジャパニズム

海外ユーザーに喜ばれる“ジャパニズム”コーナー。日本では当たり前でも、海外では珍しいネタを紹介している


── メインコンテンツとの割合は、どれくらいが一番いいバランスなのでしょうか?

ダニー 9:1くらい。スパイスみたいな感じがいいですね。


── ストーム・トルーパーで出歩くのはいつごろから始めたのですか?

ダニー フィギュアを扱いだした少し後の、2005年後半ですね。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』が公開されて、テレビでも過去のシリーズがよく放送されていたんです。そこで『ジュダイの逆襲』を観て、格好いいなと思って(笑)。

 これも妻の許可をとって、 ebayで売っているスーツのパーツを買いました。実はアメリカ人仕様なので、パーツを加工して、自分用のサイズにカスタマイズしています。

スペイン人の友人・へクター氏と路上ダンスをした後のダニー氏。トルーパーの衣装でダンスをすると、「非常に暑い!」ということで、ジュースをガブ飲み


(次ページに続く)

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