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なぜiPhoneは人々を熱狂させるのか?(前編)

2007年07月04日 14時00分更新

文● 林信行 (ITジャーナリスト)、写真●林幸一郎

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携帯電話史で最大の事件!? iPhone発売


 今年1月、iPhoneが発表された直後、“iPhoneは大きな森を生み出す最初の木”という長編コラムを書いた(関連記事前編中編後編)。あれから5ヵ月、その“最初の木”がついに花を咲かせた。見事な咲きっぷりだ。

Apple Store

多くの人がiPhoneを求めてApple Storeに列を作った

 iPhoneが発売されたのは米国なら、使用できるのも米国内のみ、ある意味、日本にはまったく関係のないニュースだが、それでもNHKや民放各社のキー局は、その日のニュースでこれを大々的に取り上げた。海を隔てた日本でもこれだけの盛り上がっていることからもわかるように、米国の盛り上がりっぷりはハンパではない

 筆者も6月、米国でいくつかのイベントに参加したが、どこでもiPhoneの話題が出ないことはなかった。テレビを見ていてもジョークに比喩にiPhoneの話題が飛び出してくる。iPhone発売開始の月曜日には全米に約200店舗のApple Store直営店に巨大なiPhoneが登場して、行き交う人々を振り返らせていた。

 携帯電話の歴史上、これだけ話題になった製品はほかにない──。まさに“革命的なできごと”と言えるだろう。

 ニュースを見た人の中には「ただデザインがいいだけのスマートフォンに“なぜ”あれだけ騒ぐ」と思っている人もいるかもしれない。実はその“なぜ”の先にこそ、日本のメーカーが弱体化しつつある理由が隠れている気がしてならない。


(次ページに続く)

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