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マイクロソフトが管理とセキュリティに関する製品を強化

2007年06月25日 19時52分更新

文● アスキービジネス編集部

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6月25日、マイクロソフトは都内で会見を開き、管理運用製品「Microsoft System Center Essentials 2007」(Essentials 2007)とセキュリティ製品「Microsoft Forefront Client Security」(Client Security)の2製品を発表した。Essential 2007は8月1日に、Client Securityは7月2日に発売が予定されている。


インフラ投資の最適化のために


「情報漏えい事件などが頻発して、多くの経営者がITに関する認識を高めている。携帯電話やネット、電子マネーなどコンシューマサイドのIT化が進む中、企業もIT化を進めていかないと命取りになる」

 マイクロソフト株式会社代表執行役兼COOの樋口泰行氏は、記者会見の冒頭でこのように語り、企業におけるITの重要性を語った。今回発表されたEssentials 2007とClient Securityは、それぞれ運用とセキュリティに関する製品。「ITを競争力向上や他社との差別化、生産性アップのため使う上で必須な、いかにITを統制し管理するのか」(樋口氏)という課題に対するマイクロソフトとしての回答と位置づける。

マイクロソフト株式会社代表執行役兼COO 樋口泰行氏

マイクロソフト株式会社代表執行役兼COO 樋口泰行氏

マイクロソフト株式会社代表執行役兼COO 樋口泰行氏

 続いて、これらの製品展開を図る上でのパートナーとして、インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏が登壇し、「性能や消費電力によるビジネスPCの価値向上だけでなく、ハードウェアによる機能拡張で、運用管理やセキュリティ面でも価値を向上させたい」と語る。ビジネスPC向けプラットフォーム「vPro」や「CentrinoPro」における、マイクロソフトの協力関係を説明し、両者の協力によって、ハードウェアとソフトウェアの両面から新しいソリューションを提供していくとした。

インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏

インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏

インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏

 Essentials 2007はサーバ30台、クライアント500台という中規模事業所向け作られた管理ソリューション。ハード/ソフトの資産管理や障害対応、セキュリティパッチの適用など運用に関する各種業務を、単一のコンソールから管理できる。参考価格はEssential 2007は29万9000円、クライアント管理ライセンスが5ライセンスで1万8800円、サーバ管理ライセンスが1ライセンスで1万8800円となっている。

 Client Securityは、ウイルスやスパイウェアなどからPCやサーバを保護するためのセキュリティ製品。定義ファイルとセキュリティ更新プログラムの適用を同一レベルで管理したり、状態を即座に把握できるダッシュボード機能などによってセキュリティの集中管理を実現する。当初はボリュームライセンスプログラムからの提供となる。

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