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バンダイから、新たな完成品MSシリーズ“SUPER HCM Pro”シリーズがデビュー

2007年06月15日 23時00分更新

文● 師 忍

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 バンダイの良く動く完成品モビルスーツフィギュアといえば“HCM Pro”シリーズがある。これはスケール1/200と小型ながら柔軟な関節を備え、様々なポーズが取りやすい製品だ。この完成品シリーズに、新しく1/144スケールの新シリーズが誕生した。それが“スーパーハイコンプリートモデル プログレッシブ”、略して“SUPER HCM Pro”シリーズだ。超精密、超可動を特徴としている。
 シリーズ最初のアイテムとなったのは「RX-78-2 ガンダム」、いわゆるファーストガンダムだ。何度もモデル化されてきたMSだけに、生半可な完成度では満足できない人が多いだろう。しかし、そんな心配は無用だ。

1/144スケールと言うこともあり、今までの“HCM Pro”シリーズより箱も大きめ。シリーズ最初ということもあってか特徴がわかりやすく書かれている

パッケージの横からは、しっかりと装備品がチェック可能。ケースにもこだわりの作りを感じる

 まず超精密・超可動というシリーズの目的をわかりやすく表しているのが、21箇所の開閉可能なハッチ。もちろん開けた先には細かく内部パーツが作り込まれている。さらにリアルさのアップには、背中や足のバーニアなど5箇所に金属パーツの使用することで、重厚感も増している。そして可変するコアファイターによるコアブロックシステムの再現、これで男の浪漫である「合体・変形」をしっかりとこなしてくれるのだ。さらに合体変形をこなすためのコアファイター以外にも、可動を柔軟にするためのコアブロックというなんと目的別に2種類のコアブロックを備えているのだ。相反するユーザーの要望に応えようという、バンダイの熱い思いを感じさせてくれる。
 武器類も、ビームライフルやビームサーベル、シールドだけでなく、ハイパーバズーカやガンダム・ハンマー、ハイパーハンマー、スーパーナパーム、ビームジャベリンとマニアックな武装まで網羅。再現できないシーンは無いんじゃないかと思わせる充実ぶりだ。これらの武器はディスプレイベースにしっかりと収納できるので、無くしてしまう恐れもなく、使っていないときでもガンダムを飾るアイテムになってくれる。

アソビットキャラシティの“白い悪魔”ポップ。連邦の白い悪魔vs管理局の白い悪魔というネタに拍手

フィギュアでも、ガンダムを複数並べた背後になのはフィギュアが並んでいた。ここまで徹底しているのはスバラシイ

ガンダム本体をじっくり見ると、ハッチの中の作り込みやディティールアップステッカーなどのこだわりポイントもわかる。また背中のビームサーベルを自然に抜ける腕の可動域も、この展示でわかる大きなポイントだ

 これだけ色々できるガンダムなので、店頭での展示も見ていて楽しいのだが、かなり飛ばしていたのがアソビットキャラシティ。なぜか“リリカルなのは”シリーズの主役“なのは”と並んでいる。
 最初に展示を見たときは「一体、なぜ?」と思ったが、頭上のポップを見て笑ってしまった。「この連邦の白い悪魔め!」と大きく書かれたポップには、右側に今回の「ガンダム」、左手には「魔法少女リリカルなのはStrikerS」の8話で登場した怖い顔の“なのは”となっている。
 現在のシリーズでは、なのはは部隊長であると同時に後輩を育成する指導教官にもなっている。劇中ではその育成している後輩が模擬戦で危険なことをしたために、なのははお仕置きの意味も込めて容赦ない攻撃を行なった。後輩に自分の気持ちが伝わっていなかったというショックもあり無表情なのだが、攻撃の激しさと相まってネットでは「白い悪魔が復活!!」と話題になったのだ。 。
 本作では立場が指導教官となったせいか、本気の戦闘シーンも殆ど無くなっていたため、今回“復活”といわれたのだ。なぜ“白い悪魔”で並ぶかというと、ガンダムこそジオン軍にとって“連邦の白いヤツ”や“白い悪魔”と呼ばれたモビルスーツ。その掛け合わせネタのポップだったというわけだ。

 この「SUPER HCM Pro RX-78-2 ガンダム」だが、店頭での販売価格は6500円程度。従来のHCM Proシリーズと比べると高い設定だが、サイズ、ギミックともに納得いくできあがりだ。

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