フォーティネットは10GbイーサネットにUTM(統合脅威管理)アプライアンス「Fortigate-3810A」と「Fortigate-3160B」を発表した。発売はそれぞれ7月と9月を予定している。
超高速UTMの登場でファイアウォールからUTMへの転換する
「VoIPやストリーミングなど広帯域を使用するアプリケーションが増大する一方で、それらに対するセキュリティは見落とされがち」
フォーティネットジャパン株式会社 SEディレクター アジア太平洋地域担当 松島栄樹氏は「Fortigate3000」シリーズの発表会の冒頭でこのように語る。今回発表された2製品はUTMアプライアンスで、ファイアウォールやVPN、IPS、アンチウイルス、アンチスパイウェア、Webフィルタリング、アンチスパム、帯域制御の機能を持つ。
Fortigate-3810Aは、10ギガビットイーサネットに対応し、最大26Gbpsのファイアウォールスループットを実現した製品。ネットワークポートやハードディスクなどの拡張に対応するAMCスロットを4基(シングル幅2基+デュアル幅4基)を持つ。Fortigate-3016Bは16ポートのギガビットイーサネットに対応し、AMCスロットを1基(シングル幅)搭載する。
フォーティネットジャパン株式会社 ビジネスデベロップメント ディレクター 西澤伸樹氏はこの製品の発表に関して「今日がファイアウォールからUTMに転換が行なわれる歴史の転換点」と語り、通信事業者やデータセンター、学術団体をはじめとし「大企業で塩漬けになったファイアウォール製品のリプレイスも狙っていく」(西澤氏)とした。