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8割がパソコン利用時にストレス感じる――シマンテックの調査から

2007年06月13日 20時15分更新

文● 編集部 永水和久、小林久

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(株)シマンテックは13日、同社が4月中旬に実施した“パソコンの利用実態とストレスの関係性”、およびその解消法に関する調査結果を発表した。調査・分析はシマンテックに委託された(株)インフォプラントが実施。2006年6月に発表したもの(関連記事)に引き続き、2回目の調査となる。

調査対象は、インフォプラントの会員のうち、インターネット利用歴3年以上15才以上の男女2000名を無作為に抽出したもの。調査参加者のパソコンスキルを初級/中級/上級の3段階に分類し、パソコンスキル別でのストレス傾向も調査した。その結果、上級者より初心者男性より女性、また60才以上のユーザーが、パソコン利用時により多くのストレスを感じていたという。


パソコン利用時に「ストレスを感じる」は、全体の8割以上


パフォーマンスに関する調査結果では、8割以上のユーザーパソコン利用時にストレスを感じると答えた。特に多かったのは“動作が遅い”というもので、66%がストレスを感じる理由に挙げていた。2番目は“パスワードを忘れる”で28.2%。これに“ファイルを保存できない状態で、パソコンがフリーズする”が22.7%で続く。

なお、パソコンが遅いことに関するストレスは、スキルレベルに関わらず、ほぼすべての回答者が挙げていた。ただし、初級レベルのユーザーがアプリケーションや本体の起動に時間がかかる点に多くストレスを感じているのに対し、上級者では複数のアプリケーションを起動している状態で画面を切り替える際に遅く感じたり、アプリケーションの処理時間の長さに不満を感じるなど、質の差はあるという。


5人に1人が1年間にデータを損失


損失したデータと復元に関する調査結果では、回答者の5人に1人が、過去1年間にデータの損失を経験していると回答した。データの復元については“ほとんど復元できなかった”という回答が60.2%を占めた。

また、デジタルカメラで撮影した画像や住所録など、なくしたら困るデータ(ファイル)を持っていると答えたのが、全体の79%だったのに対し、面倒であるから(52.5%)、やり方が分からないから(30.6%)といった理由で、バックアップを敬遠する層は依然として多く、バックアップもしていると答えたのは56.6%にとどまった。


オンライン詐欺の経験者が増加


セキュリティーに関する調査では、83%のユーザーがストレスを抱え、“ウイルスやスパイウェアなどのプログラムの侵入”を経験したユーザーは39.8%で前回(45.7%)から減少したものの、“オンライン詐欺”を経験したユーザーが24.4%と前回(18.9%)から増加したという。

説明会の様子。左端がインフォプラントの松澤氏

なお、本日プレス関係者向けに開催された説明会では、人生のストレスの中で、パソコンに関するストレスが占める割合がどのくらいかに関する分析も披露された。

登壇したインフォプラントの営業本部マーケティングリサーチャーの松澤治光氏によると、「人生におけるストレスの原因には仕事や職場の人間関係、家族との関係などを挙げる人が多く、パソコンは上位に来ない。しかしながら、日々感じているストレスの要因を自己分析で評価してもらうと、パソコンに起因するものが20%近い結果になった」とコメントした。

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