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iChatによる“フィル・シラー七変化”も披露

【WWDC 2007】これが“Leopard”10の新機能だ!(後編)

2007年06月12日 20時30分更新

文● 宮本朱美

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【9】 iChat


9つ目は新しい『iChat (アイチャット)』。インターネット経由で、離れた友人とビデオ会議を実現するだけでなく、会話中の相手にデジカメ写真やPDF書類、プレゼンテーションを見せる機能が加わった。

また、簡単な操作で写真を加工する『Photo Booth (フォトブース)』の機能を取り入れ、話し相手に表示される自分の映像を変形したり、背景に好きな写真やビデオをリアルタイムに合成して表示可能だ。

フィリップ・シラー氏

基調講演の実演で毎度おなじみの、フィリップ・シラー氏。iChatの会話相手として呼び出され、会場を沸かせた。会話中の部屋の背景を……

海中

サカナの泳ぐ海中に変えたり……

滝の映像

滝の映像にしたり……

上下逆さま

背景は変化させずに自分の姿だけを上下逆さまにしたり……

半透明

半透明にするなど、動画を手軽にリアルタイム加工できる

ジョージ・ワシントン

さらにジョージ・ワシントンに変身させた上……

デモ

なんとマイクロソフトのスティーブ・バルマー氏の写真を使い、口元だけをシラー氏の口に差し替えたデモも披露。会場はもちろん大爆笑



【10】 Time Machine


10番目の新機能は、バックアップ機能“Time Machine”。ユーザーが作成した書類やシステムに対する変更を自動的に別のHDDやサーバーに保存し、間違って上書きしたり、消してしまった書類をグラフィカルなインターフェースで簡単に復活できる。

バックアップを自動化する“Time Machine”機能。画面右側にあるタイムラインをスクロールすると、画面中央に表示されるウィンドウの中身が、過去から現在まで切り替わる。特定のファイルだけ復活されることも、システム全体を指定した日時に戻すことも可能だ



Windowsの細分化を皮肉る


 新機能をひととおり紹介し終えると、ジョブズCEOはLeopardの価格が129ドルであることを告げ、Mac OS Xは、Home Basic版からUltimate版まで1つのパッケージで対応し、すべて同じ値段だ、とWindows Vistaの細分化を皮肉った。

 なお、Mac OS X 10.5(レパード)は、PowerPCを搭載する旧Macと、インテル製CPUを搭載する新Macの両方をサポートし、発売は今年10月の予定。日本での価格は未定だ。

Mac OS X Leopardは、家庭用から企業用まですべてひとつのパッケージで対応。Windows Vistaのようなラインアップの細分化はない


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