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林信行のマイクロトレンド 第9回

アップル、MS、Google、人の交流が生む次のトレンド

2007年06月11日 10時30分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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 ソフトやハード、ウェブサービスが、ユーザーに認められ、その競争力を維持していくために、企業はどんな努力をすべきだろうか?

WWDC

昨年8月に開催されたアップルの開発者会議“WWDC”の様子

 Mac OSやWindowsといったOSにしても、検索サービスのGoogleやウェブブラウザのFirefoxも、その上で動く多くのソフトやサービスを支えるプラットフォーム(基盤)となっており、発展していく上では自らの製品と共に、その上で動く他社の製品にも成功してもらう必要がある。核となる企業が1社だけでがんばったところで、なかなか躍進には結びつかないのだ。

 強い技術を生み出すためには、“外部の人との交流”が欠かせない。基礎となる技術やオープンな標準、そして業界の新しいトレンドやだいたいの流れといった情報を共有し、その波にのってこそ進化がある。

 今回はそんな技術者同士の交流を生む開発者会議のトレンドを、米マイクロソフト(Microsoft)、米グーグル(Google)、米アップル(Apple)などの企業を例に見ていこう。



PDC中止、グーグルとモジラは1日イベント


 最近の開発者会議に関連したニュースといえば、米マイクロソフトが5月末頃、10月にロサンゼルスで開催予定だったソフトウェア開発者向けの開発者会議“Professional Developers Conference”(PDC)を突然中止すると発表したことが挙げられる。

 同時期に米グーグルは、同社ならではの新しい試みを取り入れた“Google Developers Day”を開催。その日、ウェブブラウザ、『Firefox』の開発を支えるモジラジャパン(Mozilla Japan)からは、秋に新しい形態の開発者会議“Mozilla 24”を開催するという予告と企画の募集が発表された。

 そして、今月の11日からはアップルの開発会議“Worldwide Developers Conference”(WWDC)が開催される。



(次ページに続く)

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