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最新テクノロジーが応用されたゲームも登場

Sony CSL“オープンハウス2007”会場レポート

2007年06月08日 22時48分更新

文● 編集部 橋本 優

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(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)は8日、都内の同研究所において研究成果を関係者などに披露する“オープンハウス2007”を開催した。ここではその模様を写真でお伝えする。

“オープンハウス2007”会場の様子

“オープンハウス2007”会場の様子

PlaceEngine

地図に現在位置を表示

地図に現在位置を表示

無線LANの電波強度により現在位置を割り出す“PlaceEngine”(プレースエンジン)は、すでに『プレイステーションポータブル』(PSP)用ソフト“みんなの地図2”にも導入されている技術。クライアント(パソコンやスマートフォン)にソフトをインストールするだけで利用でき、ソフトはPlaceEngineのホームページで無償配布されている。

“GPSユニットならぬ“PlaceEngine”ユニット

“GPSユニットならぬ“PlaceEngine”ユニット。無線LANモジュールが内蔵されており、単体で無線LANの受信感度や接続をログとして記録。これを持ち歩くことで移動した位置情報の履歴が内部に保存され、後でパソコンなどと接続した際に履歴情報を元に地図上に移動した経由地などを表示できる

手元のパソコンやPSPで、映像や音楽のコントロールをネットワーク越しに行なうというテクノロジーデモ。家の中のどこに住人(コントロールしている人)がいるかを無線LANの受信感度によって把握する

サイバーコードを利用したゲーム

“The Eye of Judgment”

“The Eye of Judgment”のプレイの様子。手前にあるのがカメラ

同社の研究している“サイバーコード”を応用した『プレイステーション 3』(PS3)用ゲームソフト“The Eye of Judgment”(ジ アイ オブ ジャッジメント)。カードにはコードが印刷されており、それをPS3に接続したカメラで撮影すると、カードの映像の上にリアルタイムでモンスターが描写される。The Eye of Judgmentは今秋発売予定。

記事掲載時、コード技術について「フラクタルコード」と表記していましたが正しくは「サイバーコード」です。お詫びして訂正いたします。

カードの黒い部分にコードが記載されている。コードは象形文字的な模様になっており、バーコードとかQRコードっぽい感じではない

カードの黒い部分にコードが記載されている。コードは象形文字的な模様になっており、バーコードとかQRコードっぽい感じではない

ブログをマンガにする技術

左のテキストボックスrに文を入力すると、左のようなマンガが生成される

左のテキストボックスrに文を入力すると、左のようなマンガが生成される。まだ実験段階でサービス化などは未定

ブログなどの文字列を判読し、マンガとして自動生成する“Comic Visualization”(コミック ビジュアライゼーション)。喜怒哀楽など、感情に合わせた自分の写真をあらかじめ登録しておけば、文脈に沿ってその写真がはめこまれる。吹き出し(セリフ)はブログの文字をそのまま入れ込むが、効果音文字や背景の演出(流れる線など)も、文脈に合わせて自動的に付与される。

もちろん顔の表情は後から変更することも可能だ

もちろん顔の表情は後から変更することも可能だ

ソニーらしくかっこいい先端オブジェクトもさりげなく配置

机上中央の黒い筒から机に向かって映像を投射するオブジェ

机上中央の黒い筒から机に向かって映像を投射するオブジェ

音楽と同期する“磁性流体アート”。音楽が鳴ると右のような状態に変化する

白い蜀台は、キャンドルに火をつけると録音が開始される、という録音デバイス

白い蜀台は、キャンドルに火をつけると録音が開始される、という録音デバイス

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