(社)電気通信事業者協会(TCA)は7日、2007年5月末の携帯電話機・PHSの契約数を発表した。5月はソフトバンクモバイル(株)が特に好調で、純増数がauとツーカーを合わせたKDDI(株)グループを上回っている。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモに対しても約2倍の増加数となった。
純増契約数をグループ別にみると、ソフトバンクモバイルが16万2400件増の1623万4500件。auが22万1600件増の2790万2000件、ツーカーは8万3100件減の67万4200件で、auとツーカーを合わせたKDDIグループ全体では13万8500件増となる。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモグループは8万2700件増の5276万9600件。
4月に比べて5月は全体の純増数が落ちているが、ソフトバンクモバイルだけは4月とほぼ同じ純増数を保った。ブランド別ではauグループが1位だが、ツーカーの利用者をau携帯電話に移行させる措置を実施しており、auとツーカーはKDDIグループ一体として考えられることから、実質的にはソフトバンクモバイルが5月の純増トップと見てもいいと思われる。
ソフトバンクモバイルの純増数を地域別に見ると、東京エリア(首都圏)の増加ペースが特に高く9万5100件増。全国的に利用者が増えているauと比べると、地域ごとに人気にムラがあるようだ。
システム別にみると、NTTドコモグループのW-CDMA(FOMA)が69万700件増の3712万1800件、auの第3世代方式となるCDMA2000 1X(CDMA 1XおよびCDMA 1X WIN)は、23万6700件増の2733万6000件、ソフトバンクモバイルは、W-CDMA方式が47万600件増の869万800件となった。
PHSについては、(株)ウィルコムグループが3万6100件増の累計462万5800件と増加、今年秋にサービス終了を予定しているNTTドコモグループは、2万8100件減の40万2400件となった。
携帯電話の事業者別契約数(2007年5月末)
- 全事業者合計
- 9758万0300件(38万3500件増)
- NTTドコモグループ
- 5276万9600件(8万2700件増)
- auグループ
- 2790万2000件(22万1600件増)
- ツーカー
- 67万4200件(8万3100件減)
- KDDIグループ合計
- 2857万6200件(13万8500件増)
- ソフトバンクモバイル
- 1623万4500件(16万2400件増)
システム別
- W-CDMA/NTTドコモグループ
- 3712万1800件(69万0700件増)
- W-CDMA/ソフトバンクモバイル
- 869万0800件(47万0600件増)
- CDMA2000 1X/au
- 2733万6000件(23万6700件増)
- PDC合計
- 2386万5800件(99万9200件減)
- PDC/NTTドコモグループ
- 1564万7900件(60万7900件減)
- PDC/ソフトバンクモバイル
- 754万3700件(30万8200件減)
- PDC/ツーカーグループ
- 67万4200件(8万3100件減)
- cdmaOne
- 56万6000件(1万5100件減)
PHSの事業者別契約数(2007年5月末)
- 全事業者合計
- 502万8200件(8000件増)
- ウィルコムグループ
- 462万5800件(3万6100件増)
- NTTドコモグループ
- 40万240件(2万8100件減)