日本電気(株)(NEC)が6日に発表した“ハローキティパソコン”(関連記事)。その実機が、東京・日本橋のカフェに設けられたショールーム“NEC U Gallery”でプレス関係者に披露された。 (ASCII.JP ムービーフラッシュによる動画)
ゴージャス感すら感じる、大人向けキティ
ノートパソコンの天板には、金属製フレームにクリスタルガラスをはめ込んで作られたキティちゃん。その周囲には4つのハート。これらは、ひとつひとつ手作業で作られ、ノートパソコンの天板にしっかりと溶着されている。
クリスタルガラスは、オーストリアのブランド“SWAROVSKI”(スワロフスキー)から供給を受けたものだという。見る角度によって、輝きを変えるキティのデザインを見ると、思わず「プリティー」と叫んでしまいそうだ(いや、叫ばないが)。
デザインコンセプトは宝石箱だという。ちなみに、ティアラをかぶったこのキティには、しっかりとした由来がある。説明によると、誕生したのは「花や虫たちが目ざめるきらきらとした水辺」。「ちょうちょが落としたひとつぶのクリスタル」が光り輝く花に変わり、新しい光に世界を包むなか、「宝石となって朝を待っていた朝露」もはじけてクリスタルとなる。それが集まって「きらきらのハローキティが誕生した」のだという。
女性の間で、ハローキティは根強い人気がある。男性の筆者には、あまりよく分らないキティパソコンの魅力を、商品企画を担当したNECパーソナルソリューション事業部の舟木幸子氏に聞いた。
大切なメールを収める宝石箱に
―― LaVieのハロー・キティモデルは今回が初ではないですよね?
「2004年に第1弾を発売していますが、今回はジュエリー感覚で使えるものということで、クリスタル加工を施した高級感のあるデザインになっています。ティアラのキラキラとした感じなどを見てほしいです」
―― メッキパーツにクリスタルガラスをはめ込んでいますが、結構手のこんだ作りになっていますね。
「クリスタルガラスは19種類あって、全部で299個使っています。一番大きいガラスはリボンのところにあるものですが、これ以外にもさまざまな大きさや色があります。ハローキティの5点あるオリジナルパーツはすべて手作業で組み立てています」
―― クリスタルガラスはどちらで作られていますか?
「スワロフスキーのクリスタルガラスです。ダイヤモンドカットを利用した、カッティングの美しさが特徴で、フランスのバカラーなどと並んで若い女性に人気がありますね。先日行なわれた藤原紀香さんの披露宴でも、赤いドレスにスワロフスキーのラインストーンを身につけていました」
―― “ピンクのパソコン”というのに反応する女性も多いと思いますが。
「はい、思い切っていっちゃいました(笑)。それ以外にもキラキラのハートとかティアラとか、いろいろやっています。キティの壁紙やスクリーンセーバーなども同梱しているので、パソコンを使っているときもキティの世界に浸れます」
―― ネット直販が中心ということですが、実機を見れる機会はありますか?
「銀座や池袋、新宿などにあるサンリオの直営店3店舗で店頭デモを行ないます。それ以外の一部百貨店にも展示する予定です」
―― 前回は限定台数でしたが。
「前回は300台限定での提供でした。今回は限定台数は設けずにやっていこうと考えています」
―― どんなユーザーに使ってほしいですか?
「20~40代のOLさんをメインターゲットにしていますが、幅広いキティファンに使ってほしいですね。今回のキラキラとしたデザインは宝石箱をイメージしていますが、大切なデータや、大切な人からのメールなんかを、宝石箱感覚でしまっておける、そんなパソコンとして使ってほしいですね」