富士通(株)は12日、重さ約580gでWindows XPが動作するUMPC(ウルトラモバイルPC)『FMV-BIBLO LOOX U50WN』(以下LOOX U)を発表した。同社直販サイト“WEBMART”で販売する。最小構成価格は13万9800円で、出荷の予定日は今月下旬。
『FMV-BIBLO LOOX U50WN』
LOOX Uは5月16日に発表された企業向けUMPC“FMV-LIFEBOOK U”『FMV-U8240』(関連記事)の、個人ユーザー向けモデルと呼べる製品である。そのため、本体のデザインやサイズ、重量や基本スペックは共通である。米インテル社のUMPC向けプラットフォーム“インテル ウルトラ・モバイル・プラットフォーム 2007”(関連記事)を採用し、重量約580g(内蔵バッテリパック装着時)ながら、Windows XP Professional SP2が稼働するパソコンとなっている。
5.6インチワイドサイズ(1024×600ドット)の液晶ディスプレーはタッチパネル式で、ヒンジ部を回転させて本体側に畳むことで、タブレット型のスタイルで使うこともできる。ヒンジ部の右にスティック型の操作キー“スティックポイント”を、左側にマウスボタン2つを装備しており、キーボードを開いた状態、タブレット状態のいずれの状態でも、マウスカーソルを操作できる。また、液晶ディスプレー右側には指紋認証ユニットも搭載している。
両手で持った状態のLOOX U。サイズの小ささが分かる。同社ではこのスタイルを“スレート型”と呼んでいる
CPUには、インテルがPentium Mをベースに超低消費電力モバイルCPUとして開発した『Intel Processor A110-800MHz』を搭載。メモリーは512MB、または1GBを内蔵できる。グラフィックス機能はIntel 945GU Expressチップセット内蔵機能(GMA 950)を使用する。メモリースロットが1基のため、増設はできない。HDDは30GBか40GBを選択可能。光学ドライブは内蔵しないが、オプションでUSB接続のDVDスーパーマルチドライブかCD-R/RW＆DVDコンボドライブを選択できる。標準でIEEE 802.11a/b/g無線LAN機能を搭載している。
CPUやグラフィックス機能が非力で、メモリー512MBの構成を選択可能な点もあるため、OSにはWindows Vistaではなく、Windows XP Professional SP2を採用している。なお、Windows XP Tablet PC Editionではない。
本体にはUSB 2.0ポートをひとつと、10/100BASE-TX LAN端子を備える。また、付属の専用コネクターが必要となるが、外部ディスプレイ出力(アナログRGB)も備える。また、オプションでポートリプリケーターが用意されている。ポートリプリケーターにはUSB 2.0×4、外部ディスプレイ出力(アナログRGB)、LAN端子が用意されている。
- FMV-BIBLO LOOX U50WN
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CPU：Intel Processor A110-800MHz｜メモリー：最大1GB(増設不可)｜グラフィックス：Intel 945GU Expressチップセット内蔵｜HDD：最大40GB｜光学ドライブ：搭載せず｜ディスプレー：5.6インチワイド 1024×600ドット
無線通信機能：IEEE 802.11a/b/g搭載可能｜サイズ：幅171×奥行き133×高さ32mm｜重量：約580kg｜バッテリー駆動時間：約4時間｜OS：Windows XP Professional
最小構成価格：13万9800円
