ウェブの標準化を目指す
Google Gearsは、Windows、MacOS、Linuxといった主要なOSをサポートしている。ウェブブラウザーに関しても、Internet ExplorerやFirefox、Operaなど豊富だ。Macユーザーの利用率が高いSafariにも将来的に対応するという。
グーグルのデベロッパープログラム担当 Bret Taylor氏は開発の意気込みを次のように語る。
「Google Gearsのゴールは、ウェブの中で標準となるものを確立すること。オープンソースとして提供することで標準化が加速するだろう」
米Mozilla Foundation社、米Adobe Systems社、Opera Software社などがGoogle Gearsへの支持を表明し、開発に協力している。
マイクロソフトのOfficeがなくなる日
オフィスソフトの分野では、グーグルの『Google Docs & Spreadsheets』などの無料で使えるウェブアプリが登場しているが、マイクロソフトのOfficeが不要という状態には至っていない。“オフラインでは使えない”という決定的な弱点がウェブアプリにはあったからだ。
しかし、Google Gearsが標準化すれば、こうした弱点も解消され、あらゆるソフトのウェブアプリ化が進むとグーグルでは考えている。パソコンにソフトをインストールすることなく、どんな場所でも誰のパソコンでも、使いたい機能があればウェブブラウザーから直接アクセスすれだけで済む。そんな未来は近いのかもしれない。