米アップル社は30日、同社のコンテンツ配信サービス“iTunes Store”にて、教育向けコンテンツを無料提供する“iTunes U”を開始した。日本版のiTunes Storeからもアクセスしてコンテンツを入手できるが、インターフェースや音声は英語となる。
コンテンツを提供する大学は、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、デューク大学、MITなど。内容は音声とビデオの2種類で、大学での授業、言語レッスン、研究発表、スポーツ活動の報告、キャンパスツアーなどに関するものとなる。
米アップルのiTunes統括責任者、エディー・キュー氏は今回の発表に関して、「iTunes Uは、すべての人がさまざまな国の教育関連が用意しあマテリアルに触れることを身近にする」、「教育は一生涯を通じて追求していくものであり、われわれは喜んで関連するレクチャーをダウンロードする場を提供する。スピーチをはじめとするコンテンツは無償で提供する」と述べている。
また、スタンフォード大学学長のジョン・エチメンディー氏は、「スタンフォード大学は、教授陣や学生たちが作り出した知識を一般に公開することを考えていた」、「アップル、iTunes Uとのパートナーシップは、何百万という人々とわれわれの教育を結びつけるクリエイティブで革新的な方法であり、われわれの大学で定義された学習の方法と研究、そして有識者の見解と発見の提供を可能にするものである」とコメントしている。