(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとKDDI(株)は30日、気象庁が配信する“緊急地震速報”を特定エリアの携帯電話機に一斉同報配信ができるシステムをそれぞれ各社で開発すると発表した。
緊急地震速報は、地震の発生直後に震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して、震源や地震の規模(マグニチュード)を推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を測定し、可能な限り素早く知らせるもの。地震発生時に気象庁より発表される。
両社によると、これまでiモードやEメールなどで使われてきたメッセージ配信システムでは、一斉配信時に大きな遅延が発生する可能性があったが、今回のシステムによって、緊急地震速報を送りたい特定エリアの携帯電話機に対して、一斉配信ができるようになるという。
また両社の発表を受ける形で、ソフトバンクモバイル(株)でも、同様のシステムを開発中であると発表した。