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Nokia E61でFMCを実現、日本アバイアが企業向けソフトの新製品

2007年05月30日 20時18分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本アバイアは5月30日、FMC(Fixed Mobile Convergence)を実現する企業向けソフトの新版「Avaya one-X Mobile 4.2」を発表、同日から出荷を開始した。いわゆる“スマートフォン”である「Nokia E61」「SoftBank X01NK」と同社のIP-PBXとを連携させ、内線子機として利用できるようになる。


無線LANと携帯電話網をシームレスに切り替え


 「Avaya one-X Mobile」は、携帯電話に日本アバイアのIP-PBX「Avaya Communication Manager」(ACM)との連携機能を追加するアプリケーション。ACMを導入している企業でone-X Mobileを端末にインストールすると、内線通話や転送といった固定電話機と同等の機能を利用できるようになる。

 one-X Mobileを利用した場合、発着信はすべてACM経由となり、ダイヤルイン番号宛ての電話を携帯電話で受けたり、ダイヤルイン番号を先方に通知して発信することが可能。こうした特徴から、同社はいわゆる「FMC」(Fixed Mobile Convergence:固定と携帯の融合)を実現するソリューションと謳う。

「Avaya one-X Mobile 4.2」の主な機能(左)と、画面イメージ(右)

 新版の「Avaya one-X Mobile 4.2」では、ノキア製の携帯電話端末「Nokia E61」「SoftBank X01NK」に対応した。両製品は、3G/GSMと無線LANのデュアル端末であり、one-X Mobileでも携帯電話網と無線LANの両方をサポート。たとえば、「社内では無線LANで通話しながら、携帯電話網に切り替えてそのまま外出する」(日本アバイアのリージョナルプロダクトマネージャの橋村信輝氏)といった利用が可能だ。橋村氏によると「音切れなしにシームレスに切り替えられる」としており、会見では実際に通話中に無線・携帯を切り替えるデモも披露された。

Nokia E61でFMCを実現、日本アバイアが企業向けソ フ...

E61を手にデモを行なう日本アバイアのリージョナルプロダクトマネージャの橋村信輝氏

 one-X Mobileは同社のWebサイトから無償でダウンロード可能だが、実際の利用時にはIP-PBX側にオプションのライセンスを購入する必要がある。価格は、携帯電話網のみの利用で1台あたり83ドル(約1万1000円)、無線LAN網も利用する場合は166ドル(約2万2000円)。日本アバイアでは従来からPHS向けに同様のソリューションを提供しており、今回のソリューションへの切り替えを促していく。

 会見に同席したソフトバンクモバイルビジネスマーケティング部長の白石美成氏は、「X01NKと今回のソリューションによって、フルブラウザや業務アプリケーションへの対応といったスマートフォンとしての特徴と、音声統合の付加価値を併せて提供することができる。特に、“業務効率化”の訴求に力を入れていきたい」と話した。

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