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『Color』を本邦初公開!

アップルジャパン、Post-NAB 2007を開催

2007年05月30日 09時00分更新

文● 斎賀和彦

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プレゼン
“Apple Post-NAB 2007 Tokyo”のプレゼンテーションの様子

アップルジャパン(株)は29日、品川のThe Grand Hallで“Apple Post-NAB 2007 Tokyo”を開催した。4月に米国で開かれた“NAB(国際的な放送/映像関係の展示会) 2007”で、米アップルが発表した新製品/新技術を紹介する国内向けイベントで、プレゼンテーションやデモが行なわれた(参考記事)。

今回はFinal Cut Studioが2年ぶりのメジャーバージョンアップを果たしたこともあって昨年に比べてイベントの規模も大きくなり、参加者の関心も非常に高かった。

リチャード氏
アップルのプロフェッショナルアプリケーションズ担当ディレクター、リチャード・タウンヒル(Richard Townhill)氏がプレゼンテーターを務めた

プレゼンテーションは、「Final Cut Proのユーザーが、2005年NABで20万人と発表したが、2006年では50万人、そして今年は80万人と飛躍的に増加している」という話で始まった。

Final Cut Studioを中心としたエコシステムがすでに成立しているとし、ソニーやパナソニックの次世代フォーマット、4K撮影を実現する“RED”、非圧縮HDをSDなみのコンパクトなデータとして扱え、劣化のない“ProRes422”と、その専用ハードウエアであるAJA社の『io-HD』などを代表例として挙げた。

プレゼンテーションの間に挿入されたデモでは、新機能を中心に『Final Cut Studio 2』の各アプリケーションを紹介。ProRes422という新しい動画フォーマットを搭載したビデオ編集ソフト『Final Cut Studio 6』では、異なる解像度を組み合わせてもリアルタイムに編集作業が行なえることを実演した。

Final Cut Pro
『Final Cut Pro 6』では、異なる解像度、異なるフレームレートを持った映像をレンダリングなしに自在に組み合わせて編集できるオープンフォーマットのタイムラインを実装した

3D対応を果たすとともに、高精度な手ぶれ補正を実現するSmoothCamや、複数の映像の動きを合成時に合わせるマッチムーヴを搭載したモーショングラフィックソフト『Motion 3』では、それらがいかにシンプルな操作であるかを紹介している。

Motionその1 Motionその2
合成、モーショングラフィックソフトである『Motion 3』は3D空間に拡張され、カメラワークを含む複雑な3Dエフェクトを直感的な操作で実現できるようになった

サラウンド対応を果たしたサウンド編集ソフト『Soundtrack Pro 2』では、会場を5.1chで包み、自在に音場を回して見せる迫力のデモを行なった。より強力になった圧縮ソフト『Compressor 3』ではマルチコアを生かす分散レンダリングを実演。

Soundtrack Proその1 Soundtrack Proその2
5.1chサラウンド編集に対応した『Soundtrack Pro 2』は、実際に会場にサラウンドスピーカーを配置。画面操作に合わせて音場を自在に動かしてみせる迫力のデモを行なった
Compressor 3 エンコーディングソフトである『Compressor 3』は、ネットワークレンダリング管理ソフト『Qmaster』を使った分散処理に対応。8コアのMac Proをフルに使ったエンコードもデモしてみせた

そして、今回、本邦初公開となるハイエンドなカラーグレーディングツール『Color』を最後に披露した。デモの進行につれて美しく完成していくドゥカティのイメージビデオは、高度に洗練されていてFinal Cut Studioの大きなポテンシャルを感じさせるものだった。

Colorその1 Colorその2
新しくFinal Cut Studioに加わった『Color』は、特定の部分だけを色補正したり、複数のノードを組み合わせたプリセットを使った独特の色彩演出が可能となる

展示ブースでは実際にFinal Cut Studioの各アプリケーションを操作できるハンズオンコーナーや、io-HD等のサードパーティ製品も展示され、熱心なユーザーが説明スタッフを幾重にも取り囲んでいたのが印象的だった。

io-HDその1 io-HDその2
AJAの『io-HD』は、様々な信号をProRes422にリアルタイムに変換する周辺機器。撮影現場に持ち込むことで、非圧縮HDをMacBookProで編集するという環境が構築できる

【お詫びと訂正】 初出時、リチャード・タウンヒル氏の肩書きが間違っておりました。訂正してお詫び申し上げます。(2007年5月30日)

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