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【レビュー】ソフトまかせの簡単手順で動画ファイルをDVDへ!

roxio コピー&コンバータ3

2007年05月25日 23時40分更新

文● 宇野貴教

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『コピー&コンバータ 3』パッケージ

テレパソ(テレビ録画ができるパソコン)ユーザーの課題は、録画したファイルの整理だろう。HDD容量を確保するのにもっとも効果的な方法は、録りためた録画ファイルを記録型DVDへ移すことだ。今回紹介する『コピー&コンバータ 3』は、このような録画ファイルのファイルサイズを調整してDVDへコピーしたり、ビデオフォーマットを変更したりするためのツールだ。

片面1層の記録型DVDメディアは1枚50円前後にまで下がっており、コストパフォーマンスは抜群に高い。なので録りためたビデオを保存するのにはうってつけのメディアだ。だたし、1層DVDメディアは1枚あたりに2~3時間前後(4.7GB)しか保存できないため、たとえば「2.5GBのファイル2つを1枚に収録したい」という場合、家電のHDDレコーダユーザーは割高な2層メディアを用いるか、2層メディア非対応の場合は諦めて1層メディア2枚に保存することになる。ただしテレパソ派のユーザーはこういった問題を解決する手段がある。それは専用のコンバータツールを使うことだ。今回紹介するコピー&コンバータ 3は、まさにその用途において簡単で手っ取り早く使用できるツールなのだ。

コピー&コンバータ 3の起動画面。左のメニューから機能を選び、各種ユーティリティソフトを起動する

コピー&コンバータ 3の起動画面。左のメニューから機能を選び、各種ユーティリティソフトを起動する

コピー&コンバータ 3の主な機能は以下のとおり。

  • 各種フォーマットへのエンコード機能
  • 出力ファイルのDVDライティング機能
  • iPodとPSP向けビデオフォーマット変換、転送
  • DVD-Video、音楽CD、BDのコピー仮想化(コピープロテクトがされていないものに限る)
  • 音楽CDのリッピング圧縮変換機能
  • iPod内のファイルバックアップ機能(DRM保護されたものを覗く)

1~4までの機能は主にビデオエンコード絡みのものだ。読み込み可能なビデオフォーマットは“MPEG-1/2”“DivX”“WMV”“QuickTime”“H.264/AVC”“DVD-Video”など。現在よく使われるフォーマットで未対応なものを挙げると“Xvid”や“FlashVideo”くらいであり、たいていのものは読み込めるといってよいだろう。出力フォーマットも“MPEG-2”や“DivX”“H.264/AVC”など多種多彩で、高ビットレートのMPEG-2ファイルをH.264にしたり、DivXファイルをDVD-Videoに変換したりと柔軟な使い方ができる。

基幹となる動画エンコードを行なう“Disk Cpier”。ビットレートではなくエンコード完了時の最大ファイルサイズを選択するシステムで、ユーザーがサイズをダイレクト指定することもできる

各出力フォーマットはオプションで、フレームレートや出力解像度の設定ができるが、カスタマイズできる設定はその程度で、上級者向けの設定は用意されていない。こだわりを持つ人は不満に思うかもしれないが、動画初心者でも悩まず手軽に扱える点では評価できる。

エンコードオプション

エンコードオプションは解像度やフレームレートなど必要最小限に止まっている。上級者にはやや不満かもしれないが、簡潔でいろいろと悩む必要がないというメリットがある

簡易トリミング機能

簡易トリミング機能を備えており、ここでCM部分カットすることができる

通常、動画のエンコードはビットレートを指定して、完成するファイルサイズを調整するが、本製品は先に記録するメディア種別を指定するシステムを採用している。これにより、記録したいメディアにぴったり収まるビットレートをソフト側で自動的に設定してくれる。また、HDDに保存する場合は完成ファイルのサイズを指定できる。指定したファイルサイズが適正かどうかは、ウィンドウ右下に「良い」「超圧縮」など完成する動画のクオリティレベルが表示されるので、これを参考に微調整を行なうことになる。

チャプタメニューの挿入

出力フォーマットがDVD-VideoまたはDivXならチャプタメニューの挿入が可能。簡易オーサリングソフトとしても使え、複数の録画ファイルを1枚のDVDへ収録した際に便利だ

複数の動画ファイルをまとめて1枚のDVDへ収めるように変換することもでき、出力フォーマットがDivXまたはDVD-Videoなら“メニュー作成”という、ビデオライブラリーの整理にはもってこいの機能も備わっている。「ドラマシリーズ全話を整理してDVDへ保存したい」という人にはうれしい機能と言えるだろう。なお、“iPod”や“プレイステーション・ポータブル(PSP)”を接続していると、出力先として通常はグレーアウトしている“ポータブルメディア/デバイス”を選択できるようになる。作業はDVD書き込みやローカル保存の手順と同じだ。

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