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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第3回

ネコを求めて、ぶらり旅

2007年05月22日 00時00分更新

文● 荻窪圭 (猫写真家)

 坂の上に出ると、そこには野良猫がたくさんいた。誰かが餌をあげているらしく、非常に人なつっこい。そしたらいきなり放し飼いにされてる犬が登場。ケンカになるかと思ったら、なんのことはない、互いに仲良くしてるのでした。こんなおおらかな姿も田舎ならではである。

猫を撮っていたら犬が登場
一瞬、にらみ合ったが、ケンカすることもなく、互いに非干渉で共存してるのです (ニコン『D100』 2004年5月2日)

 続いて鞆の浦の、魚屋さんにて。魚屋といっても、水揚げされた魚をその場で売る……問屋。地元の人に連れて行ってもらったら、案の定猫がいた。猫が海の方からつつつーっと寄ってきたかと思うと、何かをくわえて脱兎の如く逃げていったのだ。

 どうやら、さばいた魚の“わた”らしい。店の人もそれは見て見ぬふり。野良猫を追っ払うでもなく、かといって飼っているでもなく、「商売道具に手を出さなければ好きにしていいよ」っていう田舎のおおらかさがいいのだ。

 さすがに急だったので内臓をくわえた瞬間は取りそびれたが、なんとか逃げていく後ろ姿の撮影に成功。逆光対策をするヒマもなかったので写りはあまりよくないが、こんなときはシャッターチャンスの方が大事なのである。

逃げて食べる
“わた”をくわえて逃げていき、店の隅っこで食べ始めた港猫。それをこっそり望遠で撮ってたら、一瞬、こちらを“ぎょろっ”とにらんだ。いやいや、餌を取ったりはしないので安心してお食べ (キヤノン『Powershot TX1』 2007年5月6日撮影)

 こんな漁港ならではの光景もまた捨てがたいもの。旅先で出会った猫は、一目でどんなところで撮ったか分かるように残しておこう。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味は猫と自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かに猫動画ポッドキャストも更新中。


*次回は5月29日掲載予定

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