KDDI(株)は21日、同社のFTTHインターネット接続サービス“ひかりone”を利用するユーザーを対象として、PLCアダプターレンタルサービスを今月23日に開始すると発表した。料金は1台につき月額420円(親機・子機で最低2台、月額840円が必要)で、1ユーザーあたり6台までレンタル可能。
今回提供されるのは、同社オリジナルのPLCアダプター『G02P1』。G02P1は、PLCの業界団体“HomePlug Powerline Alliance”が策定したPLC規格“HomePlug AV方式”を採用するのが特徴。HomePlug AV方式は128bit AES方式による暗号化に対応するほか、映像サービスのパケットを優先して送信する優先制御機能を備えており、同社がひかりoneのユーザー向けに提供する映像配信サービス“MOVIE SPLASH”(ムービースプラッシュ)に有効としている。
G02P1は、PLC規格としてHD-PLC方式およびUPA(Universal Powerline Association)方式を採用したPLCアダプターとの互換性はなく、同社が2006年12月に販売を行なったPLCアダプター((株)アイ・オー・データ機器製、HD-PLC方式を採用、関連記事)との互換性はない。HomePlug AV方式を採用した他社PLC製品との互換性についても、同社では未検証としている。
G02P1は、同社が2005年2月に発表した携帯電話機『PENCK』(ペンク)のデザインにおいてサポートを行なった、(有)プロペラデザインによるデザインを採用。本体色はホワイトとブラックの2色をラインナップする。なお、内部機器は住友電工ネットワークス(株)が開発を行なっている。
G02P1の最高伝送速度は200Mbps(理論値)、実効速度は約85Mbps(同社調べ)。本体サイズは幅50×奥行き100×高さ85mm、重量は約200g。