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“Santa Rosa”対応のThinkPad Tが登場

レノボ、ワイドディスプレー採用の“ThinkPad T61”などを発表

2007年05月22日 11時00分更新

文● 編集部 橋本 優

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レノボ・ジャパン(株)は22日、ワイドA4ノートパソコン“ThinkPad T61”と、15.4インチワイドディスプレー採用ノートパソコン“Lenovo 3000 N200”を発表した。今回の新製品は2機種ともワイド液晶パネルを採用する。なお、Tシリーズは2006年12月発表モデルでワイドディスプレー搭載機を発表しているが、今回から全面採用となる。

ThinkPad Tシリーズは4月5日に発表された“Centrino Proプロセッサ・テクノロジー”に対応し、Lenovo 3000は今月9日に発表された“Centrino Duoプロセッサ・テクノロジー”対応となっている。Centrino Pro/Duoはコード名“Santa Rosa”(サンタローザ)と呼ばれていたプラットフォーム(関連記事)。Proでは“AMT”(Active Management Technology)と呼ばれる遠隔管理機能など、企業向けの技術を実装している。

ThinkPad T61

“Thinkpad T61”

“ThinkPad T61”

新プラットフォームの導入に伴い、冷却性能を向上させるため、空気穴を増やすなど措置を施しつつ、CPUクーラーの改良などで動作音も低減しているという。なお、Santa Rosaで加わった、フラッシュメモリーを内蔵することでマシンのパフォーマンスを向上させる技術“Intel Turbo Memory”には基本的に対応せず、特定企業顧客向けモデルでのみ対応するという。

“LCD RollCage”

“LCD RollCage”

ThinkPad Tシリーズのシャーシには、従来から“ThinkPad RollCage”(シンクパッド ロールケージ)と呼ばれるマグネシウム合金のフレームが組み込まれていたが、ディスプレー部には組み込まれていなかった。今回のT61では液晶パネル背面に“LCD RollCage”(エルシーディー ロールケージ)と呼ばれるマグネシウム合金のフレームを配置。堅牢性を高めるとともに、無線LANアンテナの配置も変更して、無線LANの受信感度アップも図っている。

また、今回からHDDの暗号化処理に関する新技術が導入されている。これまで同社は有償(41万7900円)で『Utimaco SafeGuard Easy』というデータ暗号化ソフトを提供していた。しかしソフトウェアで暗号化/復号化処理を行なう場合、CPUに負荷がかかり、その結果HDDのパフォーマンスが低下するという短所があった。

そこで新機種では、米Seagate Technology社が開発した暗号化機能付きHDD(Disc Encryption HDD)を採用。ハードウェアで暗号化/復号化処理を行なうことで、暗号化が施されていない通常のHDDと同等のパフォーマンスを維持しつつ、HDD全体の暗号化が可能だという。さらに各種I/Oポートの使用/不使用をBIOSから設定できる“I/O Port Disable”(アイオーポート ディズィブル)機能も搭載しており、情報漏えいの危険性を少なくできるという。

そのほか、バッテリーの残量がなくなりかけた状態で、ディスプレーの輝度や無線LANのオフ、光ドライブの電源をオフにするなどして駆動時間を引き延ばす“Battery Strech”(バッテリーストレッチ)機能を新たに搭載している。

なお、従来ThinkPadには“IBM”ロゴが入っていたが、同社は今回の新機種から順次IBMロゴを“ThinkPad”ロゴに置き換えるとしており、本機種でもIBMロゴが記載されなくなる可能性がある。

ThinkPad T61 765811J
CPU:Core 2 Duo T7100-1.8GHz|メモリー:DDR2-533 1GB(512MB×2、最大4GB)|グラフィックス:X3100(Intel 965GM Expressチップセット内蔵)|HDD:80GB|光学ドライブ:CD-RW&DVDコンボドライブ|ディスプレー:14.1インチワイド 1440×900ドット
無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g|サイズ:幅336×奥行き237×高さ31.9(最薄部27.6)mm|重量:2.3kg(ウェイトセーバーべゼル使用時 2.1kg)|バッテリー駆動時間:同社で確認中|OS:Windows Vista Business|
予想実売価格:17万円前後

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